「インターネットを使うときのやくそく」について(保護者・教職員向け)
更新日:
2024年06月05日
「インターネットを使うときのやくそく(小学校1〜3年生向け)」は、小学校低学年(1〜3年生)の子どもたちがパソコンや携帯電話でインターネットを使っていく上で、犯罪やトラブルに巻き込まれないために、最低限知っておいた方がよいと思われることについて、神奈川県警察のマスコット「ピーガルくん」といっしょに楽しみながら学習することを目的として作成しました。学校やご家庭で子どもたちにインターネットを使う上での注意事項を指導する際に、是非、ご利用ください。(あわせて、小学校高学年(4〜6年生)向けの「インターネットを使うときの注意点(小学校4〜6年生向け)」のページもあります。)
なお、利用する際には、下記のポイントをお読みいただき、子どもたちに十分説明をしてあげてください。
目次
- 名前や住んでいる所を聞かれたら...
- インターネットで友達に、「会おう!」っていわれたら...
- 知らない人からのメールや、あやしいメールが来たら...
- ホームページを見るときには...
- インターネットで書き込みをするときには...
- インターネットを使うときの決まりを作ろう!
- 保護者・教職員の方々へのお願い
名前や住んでいる所を聞かれたら...
名前や住所等の個人情報を教えないように指導してください
子どもたちがパソコンや携帯電話でインターネットを利用していると、いろいろな人と友達になる機会があります。そうした友達の中には、「名前は何ていうの?」、「住所を教えて!」等と個人情報を聞いてくる人がいるかもしれません。
- しかし、インターネットで知り合った友達がかならずしも良識のある者だという保証はありません。良識のない者であった場合には、聞き出した住所等の個人情報が出回ってしまうことも考えられます。
個人情報は悪用される危険性もあります。
- また、子どもたちがメールやチャットで親しくしている相手でも、その相手といつまでも親しい関係でいられる保証もないため、住所を教えた後にトラブルとなり、そのトラブルが現実の世界にまで発展してしまうということも考えられます。
ですから、実際に会ったことのない知らない人に、名前や住所を教えないように、子どもたちに指導してください。
インターネットで友達に、「会おう!」っていわれたら...
誘われたら、必ず保護者や先生に相談するように指導してください
子どもたちがパソコンや携帯電話でインターネットを利用して知り合った友達から「会おう!」、「いっしょに遊ぼう!」等と誘われることがあると思います。しかし、インターネットの世界は、なりすましが容易にでき、それを悪用する人間が多くいます。
例えば、子どもが子ども用のチャットに参加していたら、子どもになりすまして参加していた幼児性愛者に騙され、誘い出だされて、犯罪に巻込まれるということもあります。
パソコンや携帯電話のメール等で誘い出され、犯罪に巻込まれる危険もあります。
ですから、子どもたちには、「顔の見えないインターネットの友達」は危険性があるということを十分に説明してください。そして、もし「会おう!」、「遊ぼう!」と誘われた場合には、決して一人で会いに行ったり、子どもたちだけで会いには行かず、必ず保護者や先生に相談するように、子どもたちに指導してください。
知らない人からのメールや、あやしいメールが来たら...
不明なメールは、絶対に開かないように指導してください
- メールのやりとりをしていると、まったく知らない人からのメールを受取ったり、何が書いてあるか分からないメールを受取ることがあります。
- こうしたメールは、不特定多数のアドレスに送信されたアダルトサイトや出会い系サイト等の広告メールや、コンピュータウイルスに感染したメールである場合があります。
- アダルトサイトや出会い系サイトの広告メールである場合、子どもたちが何も知らずにこうしたメールを開き、メールに書かれているアダルトサイトを閲覧してしまったり、出会い系サイトに興味本位で登録してしまう等の危険性があります。
- コンピュータウイルスに感染したメールであった場合、そのメールを開いただけでコンピュータウイルスに感染することがあります。そして感染したコンピュータに悪影響を与えるだけでなく、そのコンピュータのアドレス帳等にあるメールアドレスに、コンピュータウイルス付のメールを自動的に送信してしまいます。ですから、信頼できる友達からのメールでも、その友達がコンピュータウイルスに感染した場合には、コンピュータウイルス付のメールを送ってきてしまうことがあります。
ウイルスに感染したメールを開けたことで、他の人にも被害を及ぼすことがあります。
- また、コンピュータウイルス付のメールの多くは、受取った人の興味を引いてメールを開かせ感染させるために、ゲームソフトや人気タレントの情報を装ったり、「I love you.」等の多くの人の興味を引くタイトルであることが多く、子どもたちが興味本位で開いてしまう危険性があります。(ただし、コンピュータウイルスの多くは海外で作成されている為、タイトルは英語等の外国語や意味不明の日本語であることが多いです)
- ですから、子どもたちには知らない人からのメールや何が書いてあるか分からないようなメールは、絶対に開かないように指導してください。
- また、コンピュータウイルスの被害を防ぐ為には、コンピュータにウイルス対策ソフトを導入し、ウイルスのデータベースを常に最新のものにしておく、又は利用しているプロバイダのウイルス対策サービスを利用する等が効果的です。
ホームページを見るときには...
興味本位だけでホームページを見ないように指導してください
インターネット上にはたくさんのホームページがありますが、その全てが子どもたちにとって有益なものではありません。中には子どもたちにとって、有害な情報もあります。
ですから、子どもたちがインターネットを利用しているうちに、そうした有害な情報の掲載されているホームページにたどり着いてしまう危険性は十分考えられます。
有害なサイトを閲覧してしまう危険があります
- また、アダルトサイトの中には、「入場する」、「入り口」、「はい」等のボタンや女性の写真をクリックしところ会員登録されたとして、料金の請求を受けてしまうページもあり、こうしたことを知らずに、興味本位でそのようなアダルトサイトを見てしまったために、高額な請求を受けるというトラブルに巻込まれることがあります。
(参考:「アクセスしただけで登録されてしまうサイトに注意」)
ですから、興味本位だけでホームページをどんどん見たりせず、内容をよく理解し、分からないことがあれば、必ず保護者や先生に相談するように、子どもたちに指導してください。
- また、子どもたちが間違って有害な情報にアクセスしないようにするためには、コンピュータにフィルタリングソフトを導入し、子どもたちが利用する際に有害な情報へのアクセスを禁止するよう設定するのが効果的です。
インターネットに書き込みをするときには...
できるだけ丁寧な言葉で表現するように指導してください
- メールや掲示板、チャット等のインターネットで会話をする手段は、基本的に文字によるコミュニケーションです。文字によるコミュニケーションは、現実の会話によるコミュニケーションとは異なり、微妙なイントネーションが伝わらず誤解を招くことがあります。
また、相手が見えないことから不用意に他人を不快にさせる発言をしてしまうことがあります。逆に他人から不快な発言をされたり、発言をじゃまされてしまうこともあり、そうした者に注意をしたり、反論したりすることで大きなトラブルとなることもあります。
さらに、インターネットの世界では、いろいろな所からいろいろな人たちが参加しているため、意見や考え方の相違からトラブルとなるケースもあります。
(参考:「掲示板、チャット上でのトラブル」)
不用意な発言からトラブルになることがあります。
インターネットを使うときの決まりを作ろう!
子どもたちとインターネットを使う上での決まりを作っておきましょう
子どもたちが学校や家庭でインターネットを利用する際に、犯罪やトラブルに巻込まれないようにするために、インターネットを使う上での決まりごとを作っておきましょう。
決まりごとは、子どもたちが守るべきことだけでなく、保護者や先生が子どもたちに約束するべきことがあります。下記の例を参考に検討してください。
子どもたちに約束してもらうことの例
- コンピュータやインターネットの利用時間を決めておく。
- 保護者や先生等信頼できる大人がいないときは、インターネットを使わない。
- インターネットで知り合った人に、個人情報(住所、氏名、電話番号、家族の名前等)を教えない。また、人物を特定できる写真等も送らない。
- メール等のID/パスワードは、他人には教えない。
- インターネットで知り合った人から誘われた場合、一人では絶対行かないで、保護者や先生に相談する。
- 知らない人からのメールや、意味の分からないメールは、絶対に開けないで、保護者や先生に相談する。
- 興味本位だけでホームページをどんどん見ない。何が書いてあるか分からないような場合には、必ず保護者や先生に相談する。
- メールやチャット、掲示板で発言をするときには、嘘やいいかげんなことを書かない。また、自分がされて嫌なことは、他人にも絶対にしない。
- 何か分からないこと、不安に思うことがあった場合には、保護者や先生等の信頼できる大人に相談をする。
- これらの約束は、自宅や学校に限らず、図書館や友人宅等でも必ず守る。
保護者・教職員が子どもたちと約束するべきことの例
- 保護者の方々も、コンピュータやインターネットについて、子どもたちといっしょに勉強してください。
- 教職員の方々は、コンピュータやインターネットの便利さや使い方だけを指導するのではなく、その危険性やインターネットを利用する際のルールやマナー(ネチケット)も指導してください。
- 子どもたちがインターネットを利用する際には、危険な目に遭わないように、側で見ていてあげてください。何か分からないこと等があったときには、すぐに手助けをしてあげてください。
子どもたちと約束すべき事柄はこれらが全てではありません。下記にも子どもたちと約束すべき事柄についての情報がありますので、あわせてご覧ください。
保護者・教職員の方々へのお願い
教職員の方々へのお願い
- 学校における情報教育の中では、コンピュータやインターネットの使い方や便利さを教えるだけでなく、その危険性についても指導してください。
- インターネット上のルールやマナー(ネチケット)についても十分指導してください。
(参考:「インターネットを利用する方のためのルール&マナー集(財団法人インターネット協会)」) - 学校のコンピュータから、子どもたちがどのような情報を閲覧しているか注意してください。
- 保護者の方々へも、インターネットや携帯電話の危険性等についてお話しください。
- 学校内のネットワークのセキュリティにも十分注意をしてください。
保護者の方々へのお願い
- コンピュータやインターネット、携帯電話等は難しいと避けるのではなく、子どもたちがどのような使い方をしているかについて関心を持ってください。また、その危険性についても関心を持ってください。
- 子どもたちにパソコンや携帯電話を使わせる際には、その利便性だけでなく危険性もあることを十分説明してください。
- 子どもたちがどのような情報を閲覧しているか関心を持ってください。
- 子どもたちが、インターネットや携帯電話を通じて誰とどのような話をしているのか、関心を持ってください。
お知らせ
神奈川県警察本部サイバー犯罪捜査課では、子どもたちがサイバー犯罪やインターネット上のトラブルにあわないための防犯活動として、保護者・教職員等学校関係者の方々に対する次の支援をおこなっております。
- インターネット防犯用パンフレットの配布
サイバー犯罪等広報啓発資料 よりダウンロードできます。 - 講習会・研修会等への講師派遣
神奈川県内の児童・生徒・保護者・教職員等学校関係者の方々が、子どもたちの関わるサイバー犯罪やインターネット上のトラブルについての講習会・研修会等を行う際には、講師を派遣することもできます。
情報発信元
神奈川県警察本部 サイバーセキュリティ対策本部
電話:045-211-1212(代表)