コンピュータウイルスなどに注意しましょう!!
更新日:
2024年06月05日
パソコンがウイルスなどに感染したことから、インターネットバンキングでの不正送金などの犯罪被害に結び着くことがあります。
また、遠隔操作が可能なウイルスに感染すると、パソコンが犯罪に悪用されたり、官公庁や企業などに対するサイバー攻撃に悪用される危険性もあります。
サイバー犯罪等に巻き込まれないために、大切なパソコンをウイルスなどから守りましょう!!
コンピュータウイルスなどに注意しましょう!!(PDF:745KB)
ウイルス感染防止対策
(様々な感染方法があるため、複合的な対策が不可欠です!!)
1 ウイルス対策ソフトを利用し更新を行いましょう
- 信頼できるウイルス対策ソフトを使いましょう。(ウイルス対策ソフトの中には、そのソフト自体がウイルス(注1)であることがあります。)
- ウイルス対策ソフトの自動更新の設定をしておきましょう。
- 新種ウイルスが発生した場合や、暫くパソコンを使わなかった場合など、必要に応じ手動でも更新しましょう。
- ウイルス対策ソフトで検出できないウイルスもあるため、次の7つの対策も必ず行いましょう。
注1 「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルス
「ウイルス感染している」などといった偽メッセージが表示された後、ウイルスを駆除するために有償の製品を購入するように求められ、クレジットカード番号などを搾取する「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルスが出回っています。
2 OSや利用しているプログラムを最新の状態にアップデートしましょう。
- WindowsなどのOSやWord、Excel、一太郎、Adobe Readerなどのプログラムの不具合(セキュリティホール)がウイルス感染に悪用されることがあるため、最新の状態にアップデート(注2)し、不具合を無くしておきましょう。
- OSやプログラムの自動アップデート(注2)の設定をしておきましましょう。
- OSやプログラムの不具合の情報(注3)がある場合や、暫くパソコンを使わなかった時など、必要に応じて手動でもアップデートしましょう。
注2 最新の状態にアップデート、自動アップデート
利用しているパソコンのOSがWindowsの場合には、「Windows Update」を利用することでOSをアップデートできます。
利用しているプログラムのアップデート方法等については、各プログラムの「ヘルプ」メニューなどを参照してください。(「Windows Update」の「詳細オプション」にて「Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」をオンにすると、OSだけでなく、Word、Excelなどのマイクロソフト社の製品のアップデートも行えます。)
注3 OSやプログラムの不具合の情報
利用しているパソコンのOSやプログラムの不具合に関する情報は次のサイトから入手できます。
(参考)警察庁サイバー警察局
3 信頼のおけないプログラムはインストールしないようにしましょう。
- 便利なプログラムを装ってウイルス付のプログラム(注4)が配布されていることがあるため、安易にインストールしないようにしましょう。(高価なプログラムなどが無料で配布されている場合には注意が必要です。)
- 有名なプログラム配布サイトやパソコンショップで販売しているものなど、信頼できるところから入手したプログラムを使うようにしましょう。
- インストールする前に、雑誌やインターネットなどでそのプログラムの評判などを調べましょう。
- インストールする前には、必ずウイルスチェックをしましょう。
注4 ウイルス付のプログラム
遠隔操作ウイルス事案では、ダウンロードしたプログラムにウイルスが混在していたため、プログラムを実行した際に、ウイルス感染しています。
4 怪しいサイトや必要のないサイトには罠が仕掛けられていることがあるためアクセスしないようにしましょう。
- サイトを閲覧しただけでウイルス感染(注5)する罠が仕掛けられていることがあるため、不用意にリンクなどクリックしないようにしましょう。(ウイルス感染以外でも、ワンクリック請求や犯行予告を実行される罠などもあります。)
- メールに記載されているアドレスも、安易にクリックしないようにしましょう。
- 間違って怪しいサイト、危険なサイトへアクセスすることを防ぐために、フィルタリング(有害サイトアクセス制限)を活用しましょう。(ウイルス対策ソフトにフィルタリング機能がある場合や、プロバイダでフィルタリングサービスを提供している場合もあります。)
注5 サイトを閲覧しただけでウイルス感染
2009年に多くの感染事例が発生した「ガンブラーウイルス」では、国内の大手企業のホームページが不正アクセスされ、ウイルス感染する不正なコードが埋め込まれていたことから、そのホームページを閲覧しただけでウイルス感染が広がりました。
このほかにもサイト閲覧のみで感染を広げるウイルス等が多くあるため注意が必要です。
5 メールの添付ファイルは安易に開けないようにしましょう。
- 添付ファイルを開かせるためのメール本文の内容が巧妙化(注6)していますので、ファイルが送られてくる予定のない場合には、送信者に確認をしましょう。
- 添付ファイルを送信する時には、事前に連絡をするように心掛けましょう。
注6 添付ファイルを開かせるためのメール本文の内容が巧妙化
「Emotet」と呼ばれるウイルスは、主にメールの添付ファイルを感染経路としており、過去にやり取りしたメールへの返送を装ったメールを送信し、添付ファイルの開封を促します。
また、東日本大震災後には、震災に関係した内容を装ったウイルスメールが出回った事例があるなど、大規模災害やオリンピックをはじめとした国際的イベントなどの多くの人が関心も持つ内容を装ったウイルスメールが出回っているため注意が必要です。
※ メールに関する注意点については以下も参考としてください。
メールに注意して、リスクの低減を図る(神奈川県警察本部サイバーセキュリティ対策本部)
6 USBメモリなどの外部記憶媒体は必ずウイルスチェックをしましょう。
- 外部記憶媒体(USBメモリ、CD、DVD等)を介したウイルス感染が多くあるため、利用する前には必ずウイルスチェックをしましょう。
- デジタルカメラなども、パソコンに接続するとUSBメモリなどと同じ扱いとなるため、パソコンに接続した際にはウイルスチェックを行いましょう。
- USBメモリなどを通じて感染が広がることもあるため、インターネットに繋がっていないコンピュータでもウイルス対策を行いましょう。
7 ファイアウォールなどを適切に利用しましょう。
- ファイアウォール(注7)を導入するか、OSやウイルス対策ソフト等のファイアウォール機能を有効にし、パソコンの外部からの通信と内部からの通信の制限や許可しないプログラムの起動制限を行いましょう。
- パソコンを直接インターネットに接続するのではなく、ブロードバンドルータ(注8)を利用して、パソコンへの直接的な感染攻撃を防ぎましょう。また、ブロードバンドルータでも外部からの通信を制限しておきましょう。
- パソコンからインターネットにアクセスしようとする不審な通信や、許可しないプログラムの起動がファイアウォールなどで検出された場合には、すぐにウイルス対策ソフトの更新をし、ウイルスチェックをしましょう。
注7 ファイアウォール(パーソナルファイアウォール)
インターネット等の外部ネットワークからコンピュータ等への通信や、コンピュータ等から外部への通信の制限等を行うプログラム。単体の製品もあるが、最近ではOSやウイルス対策ソフトにファイアウォールの機能があります。
注8 ブロードバンドルータ
家庭等でADSLや光ファイバー等の高速回線でインターネットに接続する際に利用する通信機器であり、家庭内のネットワークとインターネットを接続する機能や通信の制限等を行う機能がついています。
8 使わないときは電源を切りましょう。
- ウイルス感染のリスクを下げるために、使わない時には電源を切りましょう。
- 暫く使わなかった時は、起動後すぐにウイルス対策ソフトやOS、プログラムを手動でアップデートをしましょう。
スマートフォンなどでもセキュリティ対策が必要です!!
※ スマートフォンのセキュリティ対策については、「あなたのスマホ本当に大丈夫?」をご覧ください。
情報発信元
神奈川県警察本部 サイバーセキュリティ対策本部
電話:045-211-1212(代表)