交通管制センター紹介

更新日:

2023年07月25日

交通管制センター紹介


写真:安全で快適な交通環境づくりを推進する神奈川県警交通管制システム

神奈川県警交通管制センターでは、交通事故や渋滞、あるいは交通公害などの弊害を解消するため、より高度な交通情報収集・提供能力を備えた新交通管理システム「UTMS」を導入し、県民のよりよい環境づくりと、安全で円滑な道路交通の実現を推進しています。


交通管制センターの仕組み

情報収集 現場の警察官からの無線連絡等により、交通事故の発生やそれに伴う規制情報等の交通状況を収集しています。 工事業者等からの電話連絡により、道路上の工事等に伴う規制情報を収集しています。 道路脇に設置された車両感知器や光ビーコン、交通流監視カメラ等の機器から、リアルタイムな交通状況を常時収集しています。

交通管制センターの仕組みの画像

情報提供 道路脇に設置された交通情報板により、渋滞や旅行時間、道路状況や交通規制などの情報を、文字や図形で表示します。 ラジオ放送・電話応対で音声により交通情報を提供しています。 日本道路交通情報センター、VICSを経由してカーナビに渋滞情報や規制情報、旅行時間情報等を提供しています。 信号制御 交通状況の変化に応じて各方向の青信号時間の割り当て、隣接する信号機同士の青信号を表示するタイミング等を、リアルタイムに変更します。


UTMSについて

UTMS(新交通管理システム) UTMSは、情報通信技術等の活用により、交通の流れを積極的に管理することによって「安全・快適にして環境にやさしい交通社会」を実現するために警察が推進するITSです。神奈川県内で実用化されているUTMSは、高度交通管制システム(ITCS)を中核に、7つのサブシステムで構成されています。 ITCS(高度交通管制システム) 高度交通管制システムはUTMSの中核をなすシステムで、各種車両感知器及び光ビーコンから収集された交通情報を処理して最適な信号制御(交通量に従った青信号時間の割り当て、車両が信号で停止する回数を減らすための青信号のタイミングの決定)を行うほか、各サブシステムの高度な機能を実現しています。 AMIS(交通情報提供システム) ITCSで処理された情報から渋滞情報や旅行時間情報等を作成し、VICSを通じて一般ドライバーに提供するほか、交通情報ラジオや道路脇に設置されている交通情報板を通じても情報を提供します。

 PTPS(公共車両優先システム) 公共車両優先システムは、バスなどの定期運行を確保し、公共交通機関の利用を促す祖ステムです。バスなどに搭載した車載装置から送信されるIDを光ビーコンで受信し、その情報を基にバスなどがスムーズに交差点を通過できるように交通管制センターで青信号の延長や赤信号の短縮を行います。 TSPS(信号情報活用運転支援システム) 信号灯色情報に基づいてカーナビ等の車載機に走行支援情報を提供することで、安全でエコな運転を促します。代表的な支援例として、信号通過支援・赤信号減速支援・アイドリングストップ支援・発信遅れ防止支援があります。 DSSS(安全運転支援システム) ドライバーからは見えにくい場所の交通状況を路側センサーにより把握し、カーナビ等の車載機によりドライバーに通知してわき見運転などのうっかり見落としによる交通事故の防止を図ります。

PICS(歩行者等支援情報通信システム) 歩行者等支援情報通信システムは、高齢者や障害者などの歩行者に、交差点の名称や歩行者用信号機の状況を音声等で提供し、安全な交差点の横断を支援するシステムです。 EPMS(交通公害低減システム) 交通公害低減システムは、大気汚染や騒音などの交通公害を低減し、環境保護を図るシステムです。道路脇に設置した排気ガス感知器、騒音感知器により環境情報を、また光ビーコンなどにより交通情報を収集します。排気ガスの濃度などの情報を基に、交通情報板、光ビーコンなどで車両の迂回、流入制御を行います。

FAST(現場急行支援システム) 現場急行支援システムは、緊急車両の事案現場への急行の支援と緊急車両による事故の防止を目的とするシステムです。緊急車両からの情報を光ビーコンで受信し、緊急車両が現場に早く到着できるように、交通管制センターで青信号の延長や赤信号の短縮を行います。


交通管制センターの効果

交通渋滞の減少

イラスト:交通渋滞

車の流れに応じて、交通信号機や可変情報板をコントロールすることにより、交通渋滞や混雑が大幅に減少します。

交通事故の減少

イラスト:交通事故

交通信号機による停止回数が少なくなったり、渋滞のない道路への案内情報により、イライラ運転などによる事故が減少します。

交通公害の防止

イラスト:交通公害の防止

渋滞や混雑などでの車の停止回数が少なくなることで、停止、発信時に排出される排気ガスや騒音が減少し、人にやさしい環境が実現できます。

地球温暖化の防止

イラスト:地球温暖化の防止

スムーズな流れによる車の燃料消費量の減少は、エネルギーの省力化と安定した低物価の確保につながり、地球にやさしい環境が実現できます。

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神奈川県警察本部交通部交通規制課


情報発信元

神奈川県警察本部 交通部交通総務課
交通事故防止対策隊

電話:045-211-1212(代表)