神奈川県少年補導員連絡協議会だより 少年補導員活動統一標語 ひと声かけて非行・被害防止!! かけはし25年間の軌跡 特別号 令和3年2月1日発行 発行者/神奈川県少年補導員連絡協議会 連絡先/神奈川県警察本部生活安全部少年育成課 TEL.045-211-1212(代) 内線3122・3123 http://www.police.pref.kanagawa.jp 創刊号 平成8年2月8日発行 創刊への思い −少年補導員相互の、また、少年の健全育成のかけはしになればとの思いを込めて「かけはし」と名付けた− 創刊号の主な記事  各ブロックの活動報告や連絡会ごとの特色ある活動、テレホンクラブ(通称テレクラ)やツーショットダイヤル等、少年を取り巻く有害環境に関する記事で構成された。 令和2年度 県少年補導員連絡協議会 会長 臼井 旬(うすい ひとし) あいさつ  「県少協の会長は、補導員一人一人に寄り添っていくことが仕事です。」と前会長清水一明氏よりご指導いただき、本年度より県少協会長の任をお引き受けさせていただくことになりました。  どうぞよろしくお願いいたします。  昨年2月、突如広がった新型コロナウイルスの脅威は、国内外のあらゆる地域に蔓延し、社会生活から生活様式に至るまで、私たちに大きな影響を与えました。経済復興のための施策として、GoToキャンペーンが始まりましたが、新型コロナウイルスの第3波の影響も出始め、経済活動の復調や皆様の日常生活もままならない中においても、それぞれの地域で活動されている多くの少年補導員の皆様に深く感謝申し上げます。  このような社会情勢を反映して、ますます広がっていくであろうネットの世界で、SNSに起因した犯罪から子どもたちを守るため、これからもCSV事業に力を注いでまいりたいと思っております。  少年たちの健全育成のため皆様のお力添えを今後もお願いいたします。 第2号〜第7号平成8年10月24日発行〜平成11年2月4日発行 主な記事 第3号では、神奈川県青少年保護育成条例の一部改正について紹介された。 この改正は、テレホンクラブ等営業の規制及び図書類等の規制等が盛り込まれたもので、全国で初めてアダルトビデオ等のチラシ(有害広告文書)を規制したことから、卑わいなピンクチラシの各戸頒布の抑止に大きな効果をあげていた。 第4号では、各地域の中学校、高校等で行われた「薬物乱用防止教室」を取材した。 各学校で行われた取組の中で、多数を占めていたのは、警察官等による講演とビデオ上映という形であった。 第5号では、平成9年9月から県下15警察署に配属されていた相談員19人が、本部少年課の所属になったことが紹介された。 記事は、少年補導員と少年相談員は、それぞれの立場の違いを越え、地域の少年の健全育成を担っており、さまざまな機会を通じ、連携 を深めていきたいという思いで結ばれている。 第8号〜第13号平成11年10月15日発行〜平成14年2月5日発行 主な記事 第8号では、川崎の北部で問題視されている非行グループについて、高津署に取材をした。 街頭補導への同行、警察の検挙、解体に向けた努力の様子が掲載されている。 第13号では、いじめ問題をクローズアップした。 保土ケ谷少年補導員連絡会がいじめをテーマに開催した、地域ミニ子ども会議での活発な意見交換を取り上上げている。 第14号〜第22号平成14年10月22日発行〜平成18年10月24日発行 主な記事 第14 号では、パソコン・携帯電話などの普及により、顔の見えない犯罪として問題になっていた『ハイテク犯罪』の正しい知識と理解を得るために勉強会を始めたことを取り上げた。 児童ポルノ・わいせつ画像の氾濫状況や、出会い系サイトの危険性等初めて見るインターネットの画像に当惑している補導員も多く見られたとある。 第18 号では、県警による「インターネットカフェ」の実態調査結果が掲載された。 この頃、県内では、漫画喫茶等の店舗が増加し、営業形態を把握するため、99店舗を対象に調査が行われた。 第21号では、バーチャルの世界を取り上げた「少年問題シンポジウム」に参加した少年補導員が「匿名性OKの世界なら何でも有りの世界になりはしないか」という危惧を抱いたことを伝えている。 第23号〜第31号平成19年2月13日発行〜平成23年3月25日発行 主な記事 平成19年2月発行の「かけはし」第23号から現在のA4サイズ8頁に変更となった。内容もボリュームアップし、今まで以上に写真や文字も見やすくなった。 第25号では、横浜第二地区研修会での講演「携帯電話の危険性について」を取り上げた。 注意しなければならない携帯電話のサイトを啓発している。 第28号では、松田少年補導員連絡会の小学生に対する防犯教室で行った「万引き防止紙芝居」による啓発活動が掲載された。 第30 号では、サイバー委員会がスタートした記事が掲載された。 「サイバー・セーフティアドバイザー」が保護者や地域社会に対し、インターネットの危険性を知らせるとともに、有害環境から少年を守るために必要な知識、技術、危険回避の方法等について啓発活動を行うとされた。 第32号〜第40号平成23年11月11日発行〜平成27年10月6日発行 主な記事 第32号では、川崎地区の中学生との落書き消しを取り上げた。 中学生30人、大人30人の合計60人で行い、大人との共同作業の体験で「モラルの大切さを学んだ一日だったことと思う」との感想が述べられた。 第36号では、神奈川県警察少年柔道剣道大会の様子が大きく取り上げられた。 休憩時間には、サイバー委員会によるインターネット安全教室が開催され、受講修了証が足りなくなる盛況であった。 第38号では、県西地区のサイバー犯罪防止をテーマとした研修会について掲載された。 「子どもたちが巻き込まれる消費者トラブル」、「子どもを取り巻くネット環境の変化とリスク」について講演が行われた。 第41号〜第45号平成28年3月31日発行〜平成30年3月31日発行 主な記事 第41号では少年補導員大会について取り上げた。 第二部の講演の「援助ニーズのある子どもとのコミュニケーション」では、子どもの声に耳を傾け『聞き介入』し、コミュニケーションをとることが大切と説かれた。 第45号では、川崎地区の約150人が参加した研修会について掲載された。 研修会でグループワークを行い、子どもの目線に立って考える大切さを学んだとある。 第46号〜第49号平成30年10月5日発行〜令和2年3月31日発行 主な記事 第47号では、県警から「少年を取り巻くサイバー犯罪の現状等について」紹介があった。 その中で、ウイルスを作成・保管等をした小中学生の事例が紹介された。 第49 号では、新たに発足したCSV( サイバースクール・ボランティア)委員会を取り上げた。 その設立には、「街頭補導活動を行ってもコンビニなどにたむろしている子どももいないが、若年層のネット犯罪被害やネットを通じた子ども同士のいじめもあり、補導活動の中でサイバー関係は外すことはできない」という会長の熱い思いが込められていたと、紹介されている。 令和2年度について  全国少年補導功労者表彰  【栄誉金章】吉水 智栄氏(川崎)  【栄誉銀章】金子 利昭氏(中原)佐藤 直美氏(田浦)磯ア ひとみ氏(平塚)  【栄誉銅章】木村 芳郎氏(伊勢佐木)小林 浩氏(瀬谷)浅田 雅一氏(鎌倉)大曽根 政志氏(小田原)前頭 七恵氏(厚木)橋 勉氏(大和)今福 惠美子氏(海老名)  関東管区地区少年補導功労者表彰  【個人】細川 亨氏(戸部)武部 由美子氏(旭)小川 朋子氏(戸塚)井出 隆夫氏(平塚)小川 輝夫氏(大和)  【団体】津久井少年補導員連絡会  広報啓発推進委員紹介  湘南委員長 平本 弘子(大船) 横浜第1委員 梁田 理恵子(伊勢佐木) 横浜第2委員 内倉 敬子(港南) 横浜第3委員 菅原 久恵(瀬谷) 横浜第4委員 孝志 明子(緑) 川崎委員 湯山 美穂(多摩) 三浦委員 五島 由香里(田浦) 県西委員 奈良 利代子(秦野) 県央委員 岩崎 佐容子(海老名) 相模原委員 井上 益子(相模原南) 担当副会長 横田 雅之(都筑)  訃報  中原少年補導員連絡会 嵯峨野 吉次 様4月ご逝去  港南少年補導員連絡会 一色 千恵子 様7月ご逝去  青葉少年補導員連絡会 野本 衛 様10月ご逝去  相模原少年補導員連絡会 志田 徳治 様11月ご逝去  横須賀少年補導員連絡会 小山 智 様12月ご逝去  港北少年補導員連絡会 竹生 惠子 様1月ご逝去  謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 最後に  本年度につきましては、このコロナ禍で会議や研修会、大会等が中止・書面開催となるなど、活動が困難な場面が多々あったことから、今回は、このように『25年間の軌跡』を紹介させていただくこととしました。なかなかお会いすることができませんが、皆様と共に、事務局も力を合わせて頑張ります。皆様におかれましても、健康には十分にご留意いただき、また集まれる日を楽しみにしております。ありがとうございました。  事務局担当