港北警察署のSNS型投資・ロマンス詐欺の発生状況について 令和7年1月末現在の手集計によるもの 昨年度、港北警察署でSNS投資・ロマンス詐欺の被害が多数発生しました。本年度(1月末)もすでに2件の被害を確認しております。港北警察署管内での令和6年度のSNS投資・ロマンス詐欺の発生状況についてまとめました。SNS投資・ロマンス詐欺とは何かを知り、またどんな傾向があるのかを詳しく知ることで、被害に遭わないようにしましょう。 SNS型投資・ロマンス詐欺とは何か? SNS型投資詐欺とは、SNSを通じて、関係を深めて信用させ、投資をすれば利益が得られると言って金銭を騙し取る詐欺です。 SNS型ロマンス詐欺とは、SNSを通じて、関係性を深めて信用させ、恋愛感情や親近感を抱かせた上で、荷物を送るための手数料や医療費などの様々な名目で金銭を騙し取る詐欺です。 SNS型投資・ロマンス詐欺を詳しく説明した動画が政府広報オンラインに掲載されているので、ぜひご覧ください。 SNS投資・ロマンス詐欺の発生傾向(令和6年)について 1 特殊詐欺との対比について (1)特殊詐欺との金額対比 特殊詐欺の金額1億9,045万9,501円 SNS型投資・ロマンス詐欺の金額4億654万円 (2)特殊詐欺との件数対比 特殊詐欺の件数68件 SNS型投資・ロマンス詐欺の件数36件 被害件数は、特殊詐欺がおよそ2倍となっているが、被害金額については、特殊詐欺と比べてSNS型投資・ロマンス詐欺がおよそ2倍になっている 2 SNS型投資・ロマンス詐欺の傾向 (1)被害者の特徴について 被害者の年齢層については、20代2名、30代3名、40代7名、50代13名、60代6名、70代5名となっており、50代が最も多く、高齢者が被害者の多くを割合を占める特殊詐欺とは異なる結果が出ている。 被害者の性別は、男性61パーセント、女性は39パーセントと男性のほうが多い。 (2)SNS型投資詐欺とロマンス詐欺の名目について 名目としては、親族等入・通院費用1件、原油投資が1件、金投資が4件、暗号資産投資が14件、FX投資が3件、株投資が7件、その他が6件となっており、暗号資産や株等の実際に存在する投資方法で騙される被害が多い。 (3)詐欺の手口に対する認識について 知らないと答えた人が91パーセント、テレビで知っていた6パーセント、インターネット知っていた3パーセントとなり、被害者におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の手口に関する認識はほとんどない。 (4)最初の接触から最初の振り込みまでの期間について 1週間未満が6件、一週間以上二週間未満が4件、3週間以上1週間未満が8件、1月以上2か月未満が14件、2か月以上3か月未満が2件、3か月以上半年未満1件、半年以上1年未満が1件となり、被害に遭われた方は1月以上2か月未満で金銭を要求され送金をしているケースが最も多い。 (5)最初の接触ツールについて フェイスブックが3件、インスタグラムが4件、ラインが5件、X(Twitter)が4件、その他のSNSが3件、投資のインタネットサイトが3件、マッチングアプリが10件、SMSが3件、その他が1件となっており、マッチングアプリが最も多く利用されており、様々なSNSを通じて被害者からラインを聞き出し、金銭を要求してきます。 (6)詐欺に利用された連絡ツール ラインが89パーセント、フェイスブックが3パーセント、その他のSNSが5パーセント、電話が3パーセントとなっており、多くが被害者からラインを通じて金銭を要求してきている。 チェックポイント SNSで実際に会ったことがない人から投資の話しをされたら詐欺を疑いましょう (7)総振り込み回数について 1回が2件、2から5回が17件、6から10回が10件、11から15回が5件、16から20回が1件、21から30回が1件となっており、2から5回が最も多く、複数にわたり振込みがされている。 (8)主な振込み方法について インターネットバンキングが26件、銀行(店舗内)ATMが5件、コンビニATMが1件、電話が2件となり、インタネットバンキングの利用が多くを占めている。