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関東大震災 中野警察署における応急措置(大正12年9月1日) |
大正12年9月1日の第一震当時の中野警察署の在署員は、1名を除き全員署内におり、強震中、署前県道にしばらく避難した。
このとき、中野村字中町方面で大音響とともに黒煙がごうごうと上がり、あたかも火災が起きたような状態であった。
直ちに全署員が出動したところ火災ではなく、土蔵家屋などが倒壊して壁土の崩落による砂煙であった。
この震災により、中野村は家屋の倒壊が多数あり被害が著しく、村民はしばらく県道に駆け出して余震の来襲を恐れ屋内を顧みない状況であり、また、ちょうど昼食時で火気を取り扱っており、火災の発生する危険性が高かったので、直ちに署員を手分けして住民に火を消してくることを注意して実行させ、続いておおまかな被害状況調を行った。
やがて被害状況を報告しようとしたが警察電話は故障して不通であり、電報を打とうとしたがこれも不能であった。仕方なく署員が徒歩で報告しようと交通関係を調査したところ道路の崩壊や橋梁の破壊などにより交通は遮断され、通信機関などの復旧を待つしかなかった。
(津久井警察署「百年のあゆみ」より) |
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神奈川県津久井警察署 |
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