丹沢のまもり 令和4年12月号 神奈川県秦野警察署 山岳遭難救助隊発行 ◎冬の丹沢はどんなところ?-年末年始の事故に注意-  冬の丹沢は、豪雪地帯の山の様に雪が沢山降ることは滅多にありません。  ですが、全く降らない事はなく、気温も低いため、春夏秋の山と同じ装備で登ることは出来ません。  今月は、冬の丹沢の状況や注意点を紹介します。  〇冬の寒さは?   丹沢は、登山中は冬でも汗ばむ事があります。しかし、気温が低いので、足を止めると体が急激に冷えてしまいます。   登山中は、面倒でも休憩等で止まる度に、上着を着る、汗を拭う等、体への細かな気配りが必要です。  〇雪は積もるの?   丹沢は、12月以降には雪の降る日もありますが、多くはありません。雪も、南側はすぐに溶けてしまいます。ですが、北側や日影には雪が残り、溶けた場所は泥や水溜まりで滑りやすくなります。   軽アイゼン等を携帯し、雪の有無等、道の状況によって着脱の判断をしなければいけません。  〇年越し・新年の登山に注意   年末年始は意外と遭難が発生していて、状況は怪我や体調不良等、様々です。   特別な時期に計画を合わせて、登山計画が足りない、体調が万全ではない等、何らかの無理をした結果が、事故に繋がっている恐れがあります。  〇冬の登山は、他の季節の登山よりも高度な技術や知識、体力が必要です。   安全を最優先に、準備を整え、無理のない計画を立てましょう。 ◎丹沢で使うのって、どんなアイゼン?  アイゼンは氷雪でのスリップを止める道具です。本格雪山用の12本爪や、雪が少ない場所用の6から4本爪等、色々な物があります。環境で使い分けますが。丹沢は6から4本爪(軽アイゼン)で足りる場合が多いです。また、靴下の様に靴の上にかぶせるチェーンスパイクもおすすめです。  乾いた地面では、転倒に繋がるので、はずす必要があります。 ◎山岳事故発生状況  〇11月中   当署管内での山岳遭難事故   3件 4人   (転倒1人 道迷い2人 疲労1人)  〇1月から11月までの山岳遭難事故   25件  29人 秦野警察署山岳遭難救助隊 【秦野警察署】 0463−83−0110 【秦野警察署ホームページ】 https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/72ps/72_idx.htm 【秦野警察署Twitter】 @Hadano_Police