丹沢のまもり 令和4年9月号 神奈川県秦野警察署 山岳遭難救助隊発行 ●怪我防止の技術-難しい下り坂- 〇大きなケガは、下山で起きがち! 山では「登りは体力、下山は技術」と言われることがあります。 今年、秦野署管内の遭難で、怪我を伴うもの8件中、7件が下山中の事故でした。 下山は、歩き方にコツが必要、その幾つかを紹介します。 ・歩幅は小さく 疲労を抑えるテクニックに、「小また歩き」があります。 下山では、疲労低減の他に、関節へのショックを和らげたり、歩く速度を抑える効果があります。 下山での早すぎ歩きは、大ケガに繋がります。 ・前傾姿勢を避ける 転倒の原因に、歩行姿勢の悪さが影響している事があります。 下り斜面を歩く時は、胸を若干張って顎を引き、お尻を突き出さないようにしましょう。 前傾姿勢は踏ん張りが効きにくく、転倒すると斜面に顔から突っ込んでしまう恐れがあります。 ・浮石、滑りやすい物を踏まない 浮石や木の根等、滑りやすい物を踏んでバランスを崩すと、転倒や、捻挫等に繋がります。 登りでも同じことが言えますが、下山中は何かを踏んだ時に体重が乗りやすく、転倒時の影響が大きくなりがちです。 おわりに 幾つかのコツを紹介しましたが、無理をしない事が大切です。 こまめな休憩を取り、急がず帰れる時間に下山を始めましょう。 ●山岳救助隊の活動 山の日に合わせ、塔ノ岳や鍋割山の玄関口である大倉バス停付近で、遭難防止を広報するキャンペーンを行いました。 登山届を記載するコーナーを開設し、併せて登山のアドバイスを行いました。 ●山岳事故発生状況 〇8月中 当署管内での山岳遭難事故 5件 6人 (転倒2件、疲労2件、道迷い1件) 〇1月から8月までの山岳遭難事故 19件 21人 秦野警察署山岳遭難救助隊 【秦野警察署】 0 4 6 3 - 8 3 - 0 1 1 0 【秦野警察署ホームページ】 https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/72ps/72_idx.htm 【秦野警察署公式T w i t t e r 】 @Hadano_Police