丹沢のまもり 令和3年11月 神奈川県秦野警察署 山岳遭難救助隊発行 〇あの時の遭難、こうすればよかった!  塔ノ岳や鍋割山など、秦野警察署管内の山は遭難が多発。  特に9月から10月に連続発生し、10月には昨年1年間の発生総数を超えてしまいました。  今回はありがちな遭難を例に、どうすれば回避できたか考えます。 ●下山が遅れ、途中でまっ暗に!何も見えなくて救助要請・・・ こうすればよかった! 1計画で防止  早出早着が登山の基本。登る山とルートを決めたら、下山時刻から逆算して時間を決めましょう。  休憩時間を考慮する事を忘れずに。 2ライトを用意  万が一、下山が遅れて暗くなってしまっても、ライトがあれば自力下山できたかもしれません。 ●久しぶりの登山!調子良いし、どんどん登ろう!  (数時間後)  すごく疲れた・・・休んでも回復しない。動けなくなっちゃった・・・ こうすればよかった! 1計画的な休憩  登山はペース配分が重要。  最初に30分登ったら5分休憩、その後は60分毎に10分休憩など、計画的に休憩を。  気分に任せてどんどん進むとバテの原因に。 2こまめな栄養補給  エネルギー切れもバテの一因。アメやチョコレート等で定期的に栄養補給を行いましょう。  お昼まで何も食べずガマンするとバテに繋がることも。 ○これらは数ある事例のうちの陥りがちなものです。  出発前の準備、登山中の注意、遭難への備えの何れかが欠けると、遭難のリスクが高まります。  楽しい思い出にするために、安全への備えもしっかり行いましょう。 〇10月の救助隊の活動  今月は沢での遭難を想定して訓練を行いました。  沢での救助は、遭難者を搬送する際に、大小の滝や、濡れた岩場などの不整地を通過しなければならず、高度な技術や隊の連携が重要です。  今回はその点に焦点を当てて訓練を行いました。 〇令和3年山岳事故発生状況  10月中当署管内での山岳遭難事故  4件(軽傷(症) 3件、無傷 1件)  1月から10月末までの山岳遭難事故  25件26人 秦野警察署山岳遭難救助隊 【秦野警察署】 0 4 6 3 − 8 3 − 0 1 1 0 【秦野警察署ホームページ】 https://www.police.pref.kanagawa.jp/ps/72ps/72_idx.htm 【秦野警察署公式T w i t t e r 】 @Hadano_Police