丹沢のまもり 令和2年2月 神奈川県秦野警察署 山岳遭難救助隊発行 令和元年下半期(7月〜12月)発生の秦野市内山岳遭難事故一覧 日時(曜日) 場所 年代性別 態様 程度 パーティの規模 1 10月29日(火曜日) 大倉尾根33番付近 60代男性 病気   軽症 複数 2 11月1日(金曜日) 善波峠付近    50代男性 装備不備 無傷 単独 3 11月3日(日曜日) 大倉尾根36番付近 40代女性 転倒   軽傷 複数 4 11月4日(月曜日) 大倉尾根20番付近 50代女性 転倒、  重症 単独 【警察の統計上の数値】    ○ 転倒は、浮石を踏んだり、濡れた木の階段で滑ったのが原因です。 ○ 装備不備は、ヘッドライトを持っていなくて身動きが取れなくなったものです。 ○ 遭難は、下山時や夕暮れ時に多く発生しています。事故防止のため、余裕を持った登山計画と携行品の入念な準備をお願いします。 【遭難事故が多発しています。】  年が明けてから遭難事故が多発し、1月13日現在、すでに3件の遭難事故が発生しており、うち1件は滑落による重傷となっています。 【事故の概要と注意点】 1 40代女性、大倉尾根を下山中、浮石を踏み転倒【軽傷】   下山時は、気の緩みや疲労から遭難が多く、特に浮石や濡れた木などを踏んで転倒することが多いです。   山を出るまで油断しないように。 2 60代男性、鍋割山南山稜を下山中、ライトを落として行動不能【無傷】   手持ちライトで下山中、ライトが落ちた拍子に消灯し、ライトを発見できず動けなくなったもの。   夜の山中は真っ暗で、ライトなしでは歩けません。 3 50代女性、イタツミ尾根を下山中、登山道を踏み外して滑落【重傷】   登山道の端を歩行したことが原因。   登山道は中央や山側を通行し、すれ違う時は道を譲る人が山側で待機するなど十分注意する。   もし落下した場合は、スピードがつく前に、視界に入った木などをつかむ。 実際の事故から多くを学ぶことで、遭難事故は回避できます。 山岳事故発生状況 ○12月中、当署管内での山岳遭難事故の発生は0件です。 ○令和元年(平成31年)中の、山岳遭難事故数は10件で、前年比マイナス15件と、大幅に遭難事故が減りました。 秦野警察署山岳遭難救助隊 【秦野警察署】 0463−83−0110