丹沢のまもり 令和2年1月 神奈川県秦野警察署 山岳遭難救助隊発行 【秦野署屋上から撮影】 今年は暖冬傾向ですが、表丹沢では積雪も見られました。 冬山は天候の確認と寒さ対策を万全に。 あけましておめでとうございます。 昨年の遭難事故の発生は、令和元年11月末で10件10人と一昨年に比べ半分以下で、死亡者もいませんでした。 これは表丹沢を訪れた登山者各位が、安全な登山についての意識を高く持っていただいた結果だと思っています。 これからの時期は、晴れる日が多いものの、寒さや風などで厳しい条件での登山になると思います。 情報収集と事前準備は万全にお願いします。 私たち救助隊も、安全登山に関する情報発信活動を継続するとともに、厳しい冬山での訓練を実施して救助技術を向上させ、多くの登山者が訪れるハイシーズンに備えていきたいと思います。 本年も、どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m 遭難事故を振り返って【転倒】 (11月初旬に2件発生) 『状況』 ・40代女性、下山時に浮石を踏み、バランスを崩して転倒し足首捻挫の疑い (背負い搬送で下山、自力帰宅) ・50代女性、下山時に階段の木の部分を踏み、滑って転倒し足骨折の疑い (担架搬送で下山、救急隊引継ぎ) 『ここが危ない!』 1 下山時が危ない。 下りは「バランスがとりにくい。」「疲労が蓄積している。」などの理由で転倒が多いです。 また、体重が前足に乗るため、浮石(グラグラする石)を踏むと勢い良く転びます。 2 雨の日が危ない。 濡れた木の根や木道などは非常に滑りやすく、スリップして転倒することが多いです。 降雨時やその直後は特に気を付けてください。 まずは山登りに必要な基礎的な知識と体力を身に付ける。 山に入ったら想像力を豊かにして、あらゆる事態を想定することで、遭難事故を回避できます。 山岳事故の発生状況 ○ 11月中、当署管内での山岳遭難事故の発生は3件です。 ○ 1月から11月末日までの山岳遭難事故数は10件です。 秦野警察署山岳遭難救助隊 【秦野警察署】 0 4 6 3 − 8 3 − 0 1 1 0