- 家族の安否確認
家族は私たちにとってかけがえのない大事な「宝」です。
職場や学校で家族と離れている時に地震が起きたら、あなたはどうしますか?
国が主催する中央防災会議の専門調査会が平成20年4月に発表した「帰宅行動シミュレーション」(以下、帰宅行動シミュレーションという)では、
- 家族の安否が確認できないと80%の人が、歩いてでもすぐに帰宅する。
- 家族の安否が確認できればすぐに帰宅しようとする人は60%に減る。
と分析しています。
- 携帯電話による安否確認
NTTをはじめとする各携帯電話会社では、大災害が発生した場合に利用できる「災害用伝言ダイヤル」や「災害用伝言板」のサービスを行っています。
これらは、ユーザーが必要事項を登録するだけで利用することが可能なサービスです。また、体験サービスも行っておりますのでご紹介します。
- NTT災害伝言ダイヤル「171」
地震、噴火などの災害の発生により、被災地への電話がつながりにくい状況になった場合に提供が開始されるサービスです。
現在の状況を自分の声で登録し、安否を確認できるダイヤルです。
- 各携帯電話会社「災害用伝言板」
大規模災害時(震度6以上の地震など)に開設され定型文(自宅に居ます・避難所に居ますなど)を選択又は伝えたいことを100文字以内で作成して送りたい相手に送信するものです。
- 体験サービス
災害用伝言ダイヤル等は、決まった日に本番と同じ操作が出来る体験サービスを行っていますので是非一度は試してみてください。
- NTT災害伝言ダイヤル「171」

毎月1日、正月三が日
防災週間(8月30日〜9月5日)
防災とボランティア週間(1月15〜21日)
- 各携帯電話会社「災害伝言板」(各社共通)
毎月1日、15日
防災週間(8月30日〜9月5日)
防災とボランティア週間(1月15〜21日)
- 家庭で「防災会議」

いざ、地震が起こった時、あなたならどうしますか?
- 自分の身を守る?
- 火の始末をする?
- どこへ避難する?
- 何を持って行く?
- 家族との待ち合わせ場所は決まっている?
こうしたことは普段から家族で話し合っておかなければ、とっさに行動はできません。「防災の日」をきっかけに一度家族で確認しておきましょう。
- 帰宅困難者って知っていますか?
大規模地震により公共交通機関が運行できなくなり、その結果、徒歩で自宅に戻ろうとする人、あるいは遠距離のため自宅に戻ることができない人を総称して「帰宅困難者」と呼んでいます。
- 帰宅困難者による影響
帰宅困難者が一斉に自宅を目指して行動を開始した場合、路上では大混乱が発生し、転倒事故や落下物、火災、停電等の発生とあいまって死傷者が生じたり、救出救助活動が妨げられるほか、トイレや休憩所の不足など、これまでに私たちが経験をしたことのない状態となることが予想されています。
- 例えばどんな状況?
帰宅行動シミュレーションでは、都心部ではほとんどの道路で満員電車状態(注1)となり、そのような状態の中に巻き込まれる人が首都内全域で約200万人に上るとされています。
例えば、丸の内から横浜まで平時は約8時間で到達できるところが、火災等の影響により約15時間かかるものと予想されています。
注1 満員電車状態=1m×1mあたり6人以上の密度
- どうしたらいいの?
前述したように家族の安否が確認できた場合、帰宅困難者が約20%減少すると予想されています。
こうしたことからも判るように、
- すぐに行動しない。むやみに動かない。
- ラジオ等により、正しい情報を把握する。
- 帰宅経路に関する情報を集める。
- 主要駅等に集中しない。
等の対応策をとることが大切です。
- 県や市町村などの対策
帰宅困難者に対する支援施策として、県や市町村では
- コンビニエンスストア等と水やトイレ、情報の提供に関する協定締結
- 主要駅等における誘導の実施
- 徒歩帰宅者に対する情報の提供
- 休憩施設の提供
等の施策を講じています。
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