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あなたとあなたの大切な人をストーカーから守る

　ストーカーは、特定の人や家族に対して「押しかけ、待ち伏せ」や交際を強要することなどを繰り返す行為で、最悪の場合は殺人等の重大な犯罪に発展する場合があります。
　重大な犯罪へエスカレートさせないためにも、警察では、あなたを守ることを最優先に考えて、相談体制を整えています。ストーカー被害に関する悩み事は、一人で悩まず、まず警察にご相談ください。

金沢警察署　住民相談係　045-782-0110(代表)

◇	被害状況を明らかにするためのポイント
	・	被害を受けた日時、場所、相手の車両ナンバー、目撃者などの細かい記録
	・	相手の具体的な言葉や動作などの記録(手帳や日記など)
	・	送られてきた電子メール・手紙などの保管、郵便物の写真による記録
	・	留守番電話や会話の録音
	・	そのほか被害状況が分かるもの

　ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)により規制の対象となるのは、「つきまとい等」と「ストーカー行為」の二つです。

◇	「つきまとい等」とは
	特定の者に対する恋愛感情などの好意の感情、その感情が満たされなかったことへの怨みなどの感情を充足させる目的で、特定の者又はその家族等に対して８つのパターンに類型化された行為を「つきまい等」と規定しています。
◇	「ストーカー行為」とは
	同一の者に対し、「つきまとい等」を繰り返し行うことを「ストーカー行為」と規定しています。　なお、８つの行為類型のうち、パターン１～４までの行為がストーカー行為にあたるのは、身体の安全、住居などの平穏もしくは名誉が害され、または行動の自由が著しく害され、不安を覚えさせるような方法により行われる場合に限定されます。

◇

こんな行為はつきまとい

パターン１	つきまとい・待ち伏せ・押しかけ

	・	あなたを尾行し、つきまとう
	・	通勤途中などあなたの行動先で待ち伏せする
	・	あなたの進む方向に立ちふさがる
	・	あなたの自宅や職場、学校などの付近で見張りをしている
	・	あなたの自宅や職場、学校などに直接押しかける

パターン１の自己防衛対策
つきまといは、暴行や強制わいせつなどの重大犯罪にエスカレートするおそれがあります
□	移動で不安なときは、タクシーを利用する
□	防犯ブザーを携帯し、バッグのヒモにつるすなど直ぐ使える状態にしておく
□	移動中は、付近の音が聞こえないので、イヤホンや携帯電話の使用を控える
□	携帯電話は、いつでも110番できるようにしておく
□	ドアや窓には二重鍵とドアスコープを
□	帰宅して玄関ドアを開ける前に周囲に注意し、家に入ったら直ぐにドアを閉めて鍵をかける
□	不審者がいるときは近くの民家やお店に警察を呼ぶようにお願いする

パターン２	監視していると告げる行為

	・	その日の服の色やどのような行動をしたかなどをあなたに告げ、監視していることを気づかせる
	・	帰宅した直後に「お帰りなさい」などと電話する
	・	あなたがよくアクセスするインターネット上の掲示板に上記の内容などの書き込みを行う

パターン２の自己防衛対策
ストーカーは、あなたを監視し、その監視内容をあなたに告げます
□	状況、内容をスケジュール帳や日記帳にメモし、電話は録音して警察へ届ける
□	すりガラスでもカーテンをつける(外から中が判りづらい遮光性の強いものをつける)
□	カーテンは厚手のものを利用する
□	在宅中はカーテンをきっちり閉める

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パターン３	面会・交際の要求

	・	あなたが拒否しているにもかかわらず、面会や交際、復縁を求める
	・	贈り物を受け取るようにあなたに要求する
	・	その他、義務のないことを要求する

パターン３の自己防衛対策
ストーカーは、しつこく面会や交際を迫ります
□	はっきりと拒否の姿勢を示す
□	警察や信頼できる人に相談する(一人で悩まない)

パターン４	乱暴な言動

	・	あなたに、大声で「バカヤロー！」などの粗野な言動をあびせる
	・	あなたの家の前で大声を出したり、車のクラクションをならしたりするなど乱暴な行動をする
	・	「逃げるんじゃねぇ！」と腕などを引っぱる行為

パターン４の自己防衛対策
ストーカーは、交際などの要求を拒まれると、乱暴な言動をとります
□	危険を感じたときは、防犯ブザーや携帯電話で助けを求める
□	速やかに警察に相談する

パターン５	無言電話、連続した電話・ファクシミリ

	・	電話をかけてくるが、何も告げず、あなたに不安を感じさせる
	・	あなたが拒否しているにもかかわらず、携帯電話や会社、自宅に電話をかけてくる
	・	あなたが拒否しているにもかかわらず、何度もファクシミリを送信してくる

パターン５の自己防衛対策
ストーカーは、電話、ファクシミリを使って執拗に嫌がらせ行為をします
□	「警察に訴えます」とハッキリ伝える
□	電話会社に相談する(様々な対応策を教えてくれます)
□	ナンバー・ディスプレイ機能付き電話を設置し、相手を特定する

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パターン６	汚物などの送付

	・	汚物や動物の死体など、あなたに不快感や嫌悪感を与えるものを自宅や職場に送り付ける

パターン６の自己防衛対策
ストーカーは、汚物や動物の死体などを送り付け、嫌がらせ行為をします
□	すぐに警察に届け出る
□	届いた日時と内容などをメモと写真撮影して記録する
□	送り主の不明な届け物などは受け取りを拒否し、開封せずに送り返す(届いた日時などはメモする)

パターン７	名誉を傷つける
	・	あなたを中傷したり名誉を傷つけるような内容を告げたり文書などを届ける
	・	インターネット上の掲示板やコミュニティサイトで誹謗中傷する

パターン７の自己防衛対策
ストーカーは、相手を中傷することで精神的に追い詰めようとします
□	状況を記録し、中傷ビラ・インターネット文書などは全て保存する
□	警察や信頼できる人に相談する

パターン８	性的しゅう恥心の侵害
	・	わいせつな写真などを、自宅に送り付けたり、インターネット掲示板に掲載する
	・	電話や手紙で、卑猥な言葉を告げ辱めようとする
	・	望んでもいないのに性的に恥ずかしいと思う気持ちを起こさせて精神の平穏を害する(「わいせつ」まで至らないものも含まれる)

パターン８の自己防衛対策
ストーカーはあらゆる手法であなたを辱めようとします
□	住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報の管理を慎重に
□	送り付けられたものを持って警察に相談しましょう