サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザーからのアドバイス


写真:三輪信雄氏

神奈川県警察では、高度なサイバー犯罪に的確に対処するため、民間からサイバーセキュリティの専門家である

S&J株式会社 代表取締役社長 三輪 信雄 氏

サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザーに迎えています。

インターネットを安全・安心して使うために、サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザーからのアドバイスを参考にしてください。



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サポート詐欺にご注意!

掲載日:令和3年3月2日

ある日、Aさんはテレワーク中で、資料作成のためにネット検索を続けていました。いろいろなキーワードで検索していると、あるページにアクセスした途端、「パソコンがウイルスに感染しました」という画面が表示されました。真っ赤な警告画面にAさんは驚きました。よく見ると「すぐにお電話ください」とあり、電話番号が書かれていました。

Aさんはテレワーク中ということもあり、同僚に相談もできず、また自分の不注意でウイルス感染してしまったという負い目から「すぐに対応しなければいけない」と考えました。そこで書かれていた電話番号に電話をすると、サポートデスクを名乗る、どこか不自然な日本語ながら丁寧な口調の男性が出ました。

男性は「詳しく調べたいので、指定のソフトをインストールしてください」と指示しました。Aさんは言われた通りそのソフトをインストールしました。それは遠隔操作ソフトでした。男性は遠隔操作ソフトで、いろいろなことを調べているようでした。

Aさんは、男性からいろいろな画面を見せられ、「これは深刻な状態です。修復するには、すぐに有償のサポートに加入する必要があります。プリペイドカードを購入してください。」と言われました。Aさんはプリペイドカードを買うために慌ててコンビニに走って行きましたが、そこで何かおかしいと気づきました。

会社のシステム担当者に連絡して事情を説明したところ、「それはサポート詐欺です」と教えられ、Aさんは愕然としてしまいました。

実はAさんは、顧客に関する重要なメールをやりとりしていたのです。すぐにパソコンを会社に持ち込んでサイバーセキュリティの専門会社に調査を依頼して、顧客にも謝罪することになりました。



このように、テレワークの浸透に伴ってサポート詐欺の被害も増えています。近くに相談する同僚がいないことや焦りから、つい指示に従ってしまうことが多いようです。

サポート詐欺は昔からある手口ですが、会社のネットワークを利用していた時には自動的に防いでくれていたので、自宅で直接インターネットを使っているとサポート詐欺などの不正なサイトが表示されてしまうのです。

実際に、遠隔操作ソフトなどをインストールしてしまうと、情報が抜き取られてしまったり、コンピュータウイルスに感染させられたりする危険性もあります。また、電話をすることでその電話番号も犯罪者集団に知られてしまい、悪用されることも考えられます。

インターネットを利用していて、電話を迫るような画面の表示が出たらすぐにその画面は閉じてください。

どうしても画面が閉じられなくなったら、パソコンの電源を切ってください。そうすればそれ以上の被害を防ぐことができます。電話を迫る画面の表示だけなら、ギリギリセーフと考えてもいいです。心配であれば、ITに詳しい人に最新のウイルス対策ソフトでスキャンしてもらってもいいでしょう。

今回は「サポート詐欺に注意!!」というお話をさせていただきました。これからも最近のサイバー犯罪とその対策について紹介していきたいと思います。

(参考)

サポート詐欺に関しては、下記も参考にしてください。

  ウイルスに感染したという偽警告に注意!

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