サイバー犯罪の現状等について
コンピュータ技術や電気通信技術を悪用した「サイバー犯罪」は、年々増加の傾向にあり、その手口も巧妙化しています。
便利なインターネットの世界には、危険な落とし穴も隠されています。
サイバー犯罪とは?
サイバー犯罪防止のための取組み
令和4年上半期の神奈川県警察におけるサイバー犯罪の検挙状況等について (PDFファイル 970KB) (テキストファイル 6KB)
サイバー犯罪とは?
「サイバー犯罪」とは、コンピュータ技術や電気通信技術を悪用した犯罪の総称で、大きく以下の4つに分類されます。
コンピュータ技術や電気通信技術を悪用した犯罪を従来は「ハイテク犯罪」と呼んでおりましたが、「欧州評議会サイバー犯罪に関する条約」や、日本政府の犯罪対策閣僚会議において「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」の中などで、「サイバー犯罪」という呼び方が用いられていることなどから、上記のような犯罪を総称し、「ハイテク犯罪」と同義語として「サイバー犯罪」を使用しています。
不正アクセス禁止法違反
オンラインゲーム等で他人のID/パスワードを無断で利用するなどの「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」(不正アクセス禁止法)に違反する行為
コンピュータ、電磁的記録対象犯罪
インターネットバンクで、他人になりすまして口座から預金を引き出す「電子計算機使用詐欺罪」など
不正指令電磁的記録に関する罪
コンピュータ・ウイルス(不正指令電磁的記録)を作成、提供するなど
ネットワーク利用犯罪
実行に不可欠な手段として高度情報通信ネットワークを利用する犯罪で次のようなものがあります。
- インターネットオークションなどを利用した詐欺
- インターネット上にわいせつ画像を掲載するわいせつ物公然陳列
- ファイル共有ソフトなどを利用した児童買春・児童ポルノ法違反(公然陳列)
- メールにおける脅迫、掲示板での犯行予告による業務妨害 など
(参考) サイバーテロとは?
サイバーテロとは、重要インフラの基幹システムに対する電子的攻撃又は、重要インフラの基幹システムにおける重大な障害のうち電子的攻撃の高いもののことをいい、以下のような特徴があります。
コンピュータやネットワークの専門家がいれば少人数でも実行できる
地理的、時間的制約を受けず、インターネット接続環境があれば実行が可能である
社会的、経済的に甚大な被害
現在までのところ、サイバーテロと確認された事例はありませんが、コンピュータに対する深刻な攻撃の例はいくつか報告されています。
サイバー犯罪防止のための取組
神奈川県警察サイバー犯罪捜査課では、県内各警察署と協力したサイバー犯罪の取締りのほか、サイバー空間における防犯・規範意識を持っていただくための広報啓発活動を推進しています。
また、サイバー防犯ボランティアとしてサイバー犯罪被害防止に取り組んでいる方々への活動支援も行っています。
サイバー犯罪・サイバーセキュリティに関する講習等の実施
県民のみなさんにサイバー犯罪等の実態を知っていただくとともに、サイバー犯罪やインターネット上のトラブルに遭わないためにどうしたらよいか等を学んでいただくためにサイバー犯罪・サイバーセキュリティに関する講習や防犯指導を実施しております。
各種情報提供
県民のみなさんがサイバー犯罪やインターネット上のトラブルに巻き込まれないよう、各方面にて情報提供を行っております。
神奈川県警察ホームページによる情報提供を行っています。(サイバー犯罪、サイバーセキュリティに関する緊急情報等は「すべてのモノにサイバーセキュリティ」に掲載しております。)
サイバーセキュリティに関する講習等の場で配布しています。(「サイバー犯罪等広報啓発資料ダウンロード」からダウンロードできます。)
海外の偽サイト・詐欺サイトによる被害の拡大防止対策の推進
利用したショッピングサイトが、実在する企業等のウェブサイトを模した「偽サイト」やインターネットショッピング等に係る詐欺を目的とした「詐欺サイト」であったために、「入金したのに商品が届かない」「会社と連絡が取れない」等の被害相談が増加しています。
これらの悪質なショッピングサイトは、海外のサーバに設置されていることがほとんどです。
このような被害の拡大防止を図るため、サイバーパトロール活動等により、偽サイト等の発見活動を行っているほか、把握したサイトのURL情報は、警察庁を通じて情報セキュリティ関連事業者等へ提供し、利用者の画面上に警告表示を行うなど、関係機関と連携した被害拡大防止活動を推進しています。
サイバー防犯ボランティアの活動支援
サイバー防犯ボランティアとは、サイバー空間における自主防犯ボランティアのことです。
主な活動としては、インターネット上の違法・有害情報を見つけたインターネット・ホットラインセンターに通報する「サイバー空間の浄化活動」、地域の方や子ども達にインターネット利用のための防犯教室を行う「教育活動」などです。
県警では、養成講座や教養の実施などを通じ、サイバー防犯ボランティアの活動支援を行っています。
詳しくは、
をご覧ください。