インターネットがもたらす危険性とペアレンタルコントロールの重要性



インターネット上で多くの子どもが犯罪やいじめの被害に遭っています!

(SNS、コミュニケーションアプリ、ゲームサイト、掲示板、交流サイトなど)

現在は、パソコンからだけでなく、スマートフォン、携帯電話、タブレット、音楽プレーヤー、ゲーム機、テレビ等、多くの機器からインターネットを利用することができます。

SNS、コミュニケーションアプリ、ゲームサイト、掲示板、交流サイトなど、インターネット上では多くの子どもが犯罪被害に遭ったり、いじめ等の何らかのトラブルに関わってしまうことがあります。

「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」では、保護者に対してその保護する青少年のインターネット利用を適切に管理する責務が課せられています。

保護者の皆様は、インターネットがもたらす危険性について十分理解した上で、子どもと十分話し合い、携帯電話・スマートフォンをはじめとするインターネット端末を持たせましょう。また、持たせる際は、フィルタリングサービスやフィルタリングソフトなどの活用を図り、適切なペアレンタルコントロール(保護者による管理)を実施し、子どもたちを犯罪やトラブルから守りましょう。

画像 携帯電話とスマートフォン

子どもが、どんな使い方をしているか知っていますか?

インターネットの便利さの裏に隠されたリスクを把握しましょう。

  画像・動画

  • むやみやたらと撮影したものをウェブサイト上に投稿したりすると肖像権、他人のプライバシーを侵害してしまうことがあります。
  • 画像には位置情報が含まれているので、撮影場所が自宅であれば、知らない人に自宅の場所を教えているようなものです。
  • インターネット上に流出した画像を完全に回収することは不可能です。
  • 悪意のある者によって悪用されることがあります(投稿者の意に沿わない使われ方をしてしまうことがあります。)。
  • いわゆるネット私刑(リンチ)に利用されることがあります。

  SNS・コミュニケーションアプリ

SNS・コミュニケーションアプリは、閉鎖性が高く、外部(先生や保護者など)から把握がしにくいため、表面化した時には既に大きな問題になっている場合が少なくありません。

画像 援助交際

  • 援助交際
  • いじめ
  • 家出
  • 誘拐
  • トラブル(殺人、傷害、暴行等に発展することも)

  ネット依存

画像 不登校児

  • 不登校になってしまう。
  • ゲームの世界で「神」と持ち上げられ、抜けられなく(やめられなく)なる。
  • 常に誰かと交信して(つながって)いないと不安に陥る。

※ 上記リスク例は、多々ある中の一例にすぎません。

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ネットには危険がいっぱい!!

いわゆる「出会い系サイト規制法」の改正により規制が強化されたため、近年は出会い系サイトに関係した犯罪被害が減少する一方、SNSに起因する事犯の被害児童が増加しています。

SNS及び出会い系サイトに起因する事犯の被害児童の推移

出会い系サイト及びコミュニティサイトに関係した福祉犯罪被害状況(過去5年)
平成
28年
平成
29年
平成
30年
令和
元年
令和
2年
出会い系サイト 8人 6人 7人 5人 3人
SNS 206人 190人 200人 203人 167人
214人 196人 207人 208人 170人

SNSとは、インターネット利用者が交流するウェブサイトのうち、異性間の交際を専らの目的とする出会い系サイトを除いたものをいい、

  • LINE
  • Facebook
  • TikTok
  • Instagram
  • Twitter

などがあります。

出会い系サイトは、いわゆる「出会い系サイト規制法」により18歳未満の利用や性行為を誘う書き込みが禁止され、サイト運営も公安委員会への届出制となっていますが、SNSは規制の対象外となっています。

保護者の皆様は、インターネットがもたらす危険性について深く理解し、子どもと十分話し合い、ルールを作成した上でスマートフォン等のインターネット端末を貸し与えるとともに、子どもが有害情報の悪影響を受けないようにフィルタリングソフトやサービス等を活用しましょう。

  危険例その1【無料掲示板、チャット無料アプリなど】

ウェブサイトの掲示板や投稿サイトのほか、最近では出会いや友達づくりと称した無料アプリを利用した援助交際や、特定の子どもの悪口や誹謗中傷する内容を書き込んだり、メールを送ったりするなどのいじめが散見されます。

また、「炎上」というネット用語があります。個人等に対する非難や批判、誹謗中傷などのコメントが殺到することです。事件や不祥事などでは、報道等で個人名が公表されていなくても、ネット上でさまざまな情報が飛び交い、Twitterなどの断片的な情報が集められ、個人情報がネットに晒されることがあります。(ネット私刑)

軽い気持ちで書き込んだ文や投稿した画像が、ネット上を独り歩きして、思わぬ事件やトラブルに巻き込まれることがあります。

また、書き込みについては、本人や他人の個人情報に関することや、他人の悪口や誹謗中傷にあたらないような、誰に見られても問題がない内容(たとえば自分の家の前に貼り出したとしてもかまわない内容)にとどめるようにしましょう。

インターネット上では友人だけに伝えたつもりでも、ネットワークがどこでどうつながり世界中の誰が書き込みを見ているかわかりません。

  危険例その2【SNS( LINE、Twitter、Facebook、Kakao Talkなど)、ゲームサイトなど】

画像 いじめに悩む子ども

子どもたち同士では、通話や電子メールよりも無料通話アプリのトーク機能やグループチャット機能が主な交流手段となっています。

お礼や謝罪等、本来は面と向かって伝えるべきものでさえも無料通話アプリの中で済ませてしまう傾向があります。「すぐに返信しないと嫌われるから」と常にスマホを持ち歩いていないと不安になる子どももいます。

また、グループチャット機能やID交換アプリ等により、面識のない者との交信ができてしまうことから、文章表現等の些細な誤解からいじめやトラブルに発展するケースが増えています。

家出をした児童の中には、宿泊する場所や食事等を提供する人を探すための、いわゆる「神待ちサイト」にアクセスして提供者と交流することがあります。宿泊場所や食事等を提供する者は「神」「泊め男(とめお)」などと呼ばれ、その対価として性的な被害に遭う児童が後を絶ちません。インターネットを通じて、宿泊場所や食事を簡単に確保できるという安易さが家出を助長するとともに、性犯罪被害への落とし穴となっています。


  危険例その3【無料動画配信サービス(ツイキャス、ミックスチャンネル、 YouTubeなど)】

無料動画配信サイトは、悪意を持った人に常に監視されています。サイトによってはTwitterアカウントを使って配信しているため、日ごろツイートしている内容をつなぎ合わせると個人が特定できてしまう危険性があります。

また、一部の子どもたちの間では、交際中の異性とキスをしている動画の投稿が流行しています。「可愛い」「仲が良い」という安易な気持ちで投稿したことにより、クラスメートから嫌がらせを受け、いじめに発展するケースや、交際中の異性と別れた後にリベンジポルノ等のトラブルに発展してしまうケースが増えています。

【主な事件事例】 インターネットを悪用した事件が後を絶ちません!

  • SNSで知り合った犯人に、言葉巧みに裸の画像を撮影させられ、その画像を犯人宛てにメール送信させられた。
  • 無料通話アプリを介して犯人と知り合い、実際に会い、みだらな行為をされた。
  • 子どもの携帯型ゲーム機のブラウザからWebチャットを介して犯人と知り合い、自動車で連れ回された。
  • 兄姉のインターネット端末から犯人と知り合い、実際に会った際に家出を促され、犯人宅に軟禁された。
  • 友達募集掲示板で「モデル募集」「勉強を教えてあげる」など甘言を用いて誘い出され、みだらな行為をされ、裸の写真を撮影された。

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保護者としてやるべきこと(ペアレンタルコントロールなど)

○  適切なペアレンタルコントロール(保護者による管理)を行いましょう

保護者が想像する以上に子どもはインターネット端末の使い方を知っています。しかし、使い方を知っているだけで、正しい使い方を学んでいるわけではありません。

また、フィルタリングは有効なトラブル回避の方法ですが、これだけでは全ての有害情報や交流サイトの利用を防ぐことはできません。子どもをトラブルや犯罪被害から守るために、ペアレンタルコントロールも併せて行いましょう。

【機材の管理】

家庭内で子どもが使用する可能性があるインターネット端末(保護者や兄姉のスマホ、古いスマホ、共用のタブレット端末、ゲーム機等)を把握しましょう。フィルタリングや機能制限がかかっていない端末から、子どもが有害サイトや交流サイトにアクセスしてしまう可能性があります。

【利用の管理】

子どもがどんなサイトを見て、どんなアプリを使って、誰とどんな交流をしているのか等、インターネットの利用状況を把握しましょう。保護者がいつでも端末を閲覧できるように、あらかじめルールをつくることも効果的です。

【情報の管理】

暗証番号等は保護者が管理し、保護者の承諾なしでアプリをインストールしたり、機能制限を解除したりさせないようにしましょう。

【ルールの管理】

子どもと話し合ってルールを作り、そのルールが守られているかを定期的に確認するなど、子どもがインターネットを正しく利用できるように導きましょう。

子どもにインターネット利用者としての自覚を持たせ、利用者として備えるべき「3つの力」を養わせることが大切です。

画像 高速通信

3つの力

判断力…情報の正否、危険性の有無、行動の善悪などを見極める力

自制力…誘惑に負けない、周りに流されない、我慢できる力

責任力…自分の行動について自分で責任を取れる力


インターネットを自分のため、人のため、世の中のために「どのように」使うべきかを親子で考えましょう。豊かな人間性を持ち、インターネットを正しく利用できる大人に育てましょう。

○  家庭でルールを作りましょう

インターネットの危険性や注意点を教え、ネット利用に伴うリスクを理解させるだけでなく、サイバー社会でも現実社会と同様に「やって良いこと・悪いこと」を考えさせながらルールをつくり、「悪いことはしない」と思う心(規範意識)を育てましょう。

子どもの発達段階に合わせて、子どもと十分話し合いながら一緒にルールを作りましょう。決めごとの押しつけにならず、子どもが自分で考えて納得した上でルールを設定し、そのルールを守れるように導くことが大切です。

下記のルールの例を参考にしながら、話し合いの道筋を整理して、子どもが納得しながら守っていけるルールを作りましょう。

【家庭内でのルールの例】

1  スマホ等は、保護者が子に貸し与えているということを確認し、ルールを守らなければ使用をさせないことを家族で確認する

2  利用する場所、時間を決める(使うときはリビングで、自室に持ち込まない等)

3  新しいアプリをインストールする前に家族で話し合い相談して決める

画像 家庭内での話し合い

4  パスワードは、保護者が管理する

5  個人情報は書き込まない

6  人を傷つける書き込みをしない

7  困ったらすぐに相談する

8  ネットで知り合った人と会わない


(家庭内でのルールの例)補足説明

1 スマートフォン・携帯電話は契約者が保護者であり、保護者が子どもに貸し与えている、という関係性が大前提です。まずは子どもにしっかりその認識をさせることが重要です。

2 利用する場所、時間については、一般常識や健康管理の大切さなどを子どもに教える良い機会ととらえて、子どもに考えさせたいものです。最初からルールを決めて押しつけるのではなく、子どもの話を聞きながら「インターネットには良い情報も悪い情報もある。あなたに不適切な情報をこっそり見てほしくない。堂々と使うには、どの場所がふさわしいと思う?」「その時間までだと、相手も寝ないで起きてなきゃいけなくなっちゃうね。」「睡眠時間はとても大切。寝る時間が少なくなるのはよくないよね。何時に終わればいいと思う?」など、具体的な場面を思い浮かばせながら、子ども本人と保護者が納得しながら決めましょう。

3 スマホでは、サイト運営者が作成したアプリをインストールして利用する場合が多いため、どんなアプリをインストールするのか、保護者が把握しておくことが大切です。ふさわしくないアプリをインストールすることによる危険性について子どもと保護者で共通の認識を持ってインストールの可否を判断しましょう。

4 暗証番号等は保護者が管理し、子どもに知られないようにしましょう。保護者の承諾なしでアプリをインストールしたり、機能制限を解除したりさせないようにしましょう。保護者が暗証番号を押してロックを解除する場面を子どもは意外と見ています。子どもが知る必要がない情報については保護者がしっかりと管理することが大切です。

5 個人情報とはどのようなものか、子どもに教える良い機会です。個人情報について話し合い、自分の情報、他人の情報にかかわらず、個人が特定できるような内容をインターネットに載せないことを確認しましょう。ネット上の情報は世界中の誰が見ているかわかりません。意に沿わない形で情報が悪用される可能性があり、完全に回収することもできません。犯罪やトラブルに巻き込まれる原因にもなります。

6 人を傷つける道具ではないことを、端末を利用させる前に子どもに考えさせ、約束しましょう。

7 困ったことがあったら、自分で何とかしようとせず、すぐに保護者に相談するように約束しましょう。

8 ネットで知り合った人とは絶対に会わないようにしましょう。悪意のある人が交流サイトなどを利用し、多くの子どもが犯罪被害に遭っています。ネット上ではいい人を装っていても、実際はわかりません。被害を未然に防ぐことの大切さを確認しましょう。

保護者の導きによって、子どもが自発的に決めたルールを、子ども自身が守っていけることが最も大切です。ルールを作ったことに安心せず、ルールを守れているか適宜チェックすることで、インターネットの正しい使い方を学ばせるとともに、子どもの規範意識を育てていきましょう。

ルールを守らせる工夫例

  • 目につくところにルールを掲示し、折にふれて話題にすることで注意を喚起する
  • ルールを守っているか、定期的に子どもと話し合って確認する
  • 子どもの様子をよく見て、小さな変化を見過ごさないように心がける
  • ルールを守れない場合は利用を停止する等の約束ごとを確認する

○  フィルタリング等を設定しましょう

画像 フィルタリングサービスの利用

子どもが有害情報の悪影響を受けないように、フィルタリングサービスフィルタリングソフトなどを活用しましょう。子どもから「無料通話アプリができないからフィルタリングを解除してほしい」とせがまれても、安易に解除しないでください。インターネット端末を使わせないのではなく、正しく使わせるために、機種ごとに設定管理することが大切です。機種によってサービス内容が違うので詳細は販売店や事業者に確認してください。


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無料通話アプリ等のトーク、グループトークの「おしまいルール」について

ラインなどSNSでのチャットは、子どもたちの主要なコミュニケーションの手段のひとつであり、子どもたちが昼夜を問わずスマホを操作している状況が見受けられます。

スマホは便利な道具ですが、使い方によっては

  • 夜眠れない
  • 勉強に集中できない
  • 返信に追われ常に不安を感じている

等の問題があります。

居眠りする子供


スマホを手放せない子供

たとえば「夜9時になったらスマホを使うのをやめよう」と家庭でルールを作っても、友達からメッセージが来てしまうと、

「相手に悪いから、すぐ返信しなきゃ。」
「すぐ返信しないと仲間はずれにされたり、いじめられるかも・・・」

というような不安、脅迫感から保護者の目を盗んででもスマホを手放すことができない子どももいます。


  このような状況から子どもたちを守るためには、友達同士で簡単に守れるルールをつくることが大切です。

通信をやめたいときは、「おしまい」と書き込めばOK。
「おしまい」と書いてきたら、相手を気遣って返信を強要しない。

このルールはすでに実際に使っている子どもたちがいて、とても評判のよいものです。

警察では、この「おしまいルール」が広く普及し、子どもたちの間でトラブルがなくなることを期待しています。みなさん、一度試してみてはどうでしょうか。

おしまい

子どもたちを指導するにあたっては、

  • 親にやめなさい、といわれたから「おしまい」
  • 宿題しなくちゃいけないから「おしまい」
  • 体調が悪いから「おしまい」

等と使うように指導し、ルールがスムーズに子どもたちの間に浸透するようにしましょう。



チラシ:SNSでチャット
【印刷用】(325KB)

【チラシ】

SNSでチャット

「おしまい」または「おわり」と書いたら、返信しなくてOK!

友達同士で、こんなルールを作って守っていけたらステキですね!


食事、学習、睡眠など、毎日の生活のなかですべきことはたくさんあります。自分の生活を大切にすると同時に、友達の生活も大切にする思いやりをもちましょう!


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子どものインターネット利用に係る法律と条例

青少年インターネット環境整備法

保護者の責務(第6条第1項、第2項)

保護者は、青少年のインターネット利用の状況を適切に把握するとともに、利用を適切に管理し、適切に活用する能力の習得の促進に努めることとされています。

携帯電話インターネット接続役務提供事業者の青少年有害情報フィルタリングサービスの提供義務(第17条第2項)

インターネット接続事業者(携帯電話事業者、プロバイダ等)には、フィルタリングを提供する義務が課せられています。

【参考】

「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備に関する法律」については、下記のページをご覧ください。

インターネット利用環境整備(内閣府ホームページ)
http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/

神奈川県青少年保護育成条例

青少年のインターネットの利用に係る保護者等の努力義務(第35条第1項、第2項)

保護者は、青少年が、有害情報に接する機会や、犯罪に巻き込まれる可能性が増すことを認識した上で、青少年が有害情報を閲覧することを防止し、インターネットを適切に活用する能力を習得させるよう努めることとしています。

携帯電話インターネット接続契約時の申出に関する書面の提出(第36条第1項第1号、第2号)

青少年が、フィルタリングサービスを利用しない場合は、保護者に対して、その理由等を書面で携帯電話事業者に提出することとしています。

青少年の発達段階に応じた機能の活用(第38条)

保護者は、青少年の発達段階に応じて、インターネットの利用を制限したり、監督したりすることができる機能を活用するよう努めることとしています。

携帯電話インターネット接続役務提供事業者等の説明義務(第39条第1項第1号、第2号)

携帯電話インターネット接続役務提供事業者等は、青少年が利用する契約等を行う場合は、保護者又は青少年に対し、フィルタリングサービスの必要性やインターネット利用の制限・監督機能について書面により説明する義務を課しています。

【参考】

「神奈川県青少年保護育成条例」については、下記のページをご覧ください。

神奈川県青少年保護育成条例について(神奈川県ホームページ)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f4151/p26719.html

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