更新日:
2024年12月19日
オウム真理教の現状
オウム真理教(以下「教団」という。)は、麻原彰晃こと松本智津夫(平成30年7月死刑執行)が確立した教義に基づき、松本サリン事件(平成6年6月)や地下鉄サリン事件(平成7年3月)など、数々の凶悪事件を引き起こし、多くの犠牲者を出した教団です。
教団は現在も「Aleph(アレフ)」をはじめとする主流派と「ひかりの輪」を名のる上祐派が活動しています。
オウム真理教による一連の凶悪事件
- 弁護士一家殺害事件(殺人)
- 発生日 平成元年11月4日
- 死者数及び負傷者数 死者3人
- 松本サリン事件(殺人・殺人未遂)
- 発生日 平成6年6月27日
- 死者数及び負傷者数 死者8人 負傷者約140人
- 公証役場事務長逮捕監禁致死事件(逮捕監禁致死・死体損壊)
- 発生日 平成7年2月28日
- 死者数及び負傷者数 死者1人
- 地下鉄サリン事件(殺人・殺人未遂)
- 発生日 平成7年3月20日
- 死者数及び負傷者数 死者13人 負傷者約5,800人以上
※オウム真理教犯罪被害者等を救済するための給付金の支給に関する法律に基づき給付金の支給を受けた被害者数
なお、令和2年3月にさらに1人が死亡
勧誘動向
〇主流派(Aleph(アレフ))
教団名を隠し、街頭や書店において声掛けを行っているほか、SNSを利用し宗教色を感じさせないヨーガ教室等の各種イベントを開催するなど、青年層を中心に接触を図り、新規信者を獲得しています。
〇上祐派
各拠点施設等で開催している上祐代表の説法会や「集中セミナー」、各地の神社仏閣や自然を訪ねる「聖地修行」等の行事への参加を呼び掛けるとともに、様々なメディアを通じて同派の活動を積極的に発信するなどして、信者の獲得を図っています。
オウム真理教対策の推進
- 主流派(Aleph(アレフ))は、一連の凶悪事件を知らない若い世代を中心に教団名を隠して勧誘を行い、新規信者を獲得しています。
- また、最近では教団に対する国民の関心が薄れ、一連の凶悪事件に対する記憶が風化することなどにより、教団の本質が正しく理解されないことが懸念されています。
- 警察では、教団の現状について広報しているほか、教団の組織的違法行為の検挙事例や警戒活動などの教団に対する警察の取組について、住民や地方自治体等に対して情報発信を行っています。
情報発信元
神奈川県警察本部 警備部公安第一課
電話:045-211-1212(代表)