交通違反が事故を招く!

更新日:

2023年07月25日

イラスト:取締り

交通事故は、平穏な日常生活を一変させます。交通違反は、交通事故の原因となる可能性を高め、交通事故の加害者として相手に大きな障害を負わせたり、命を奪うなど悲惨な結果につながります。また、刑罰だけでなく、高額な損害賠償を請求されたり、被害者のみならず、加害者本人やその周囲にも大きな影響を及ぼします。交通事故を減らすためには、ドライバーの方々に正しい交通ルールとマナーを実践していただくことが大切です。

ここでは、交通死亡事故の分析から明らかになった危険な違反をまとめてみましたので、皆さんも自分の運転を思い返してみましょう。



交通違反の重大性

交通死亡事故の原因者の違反歴の有無
グラフ:違反歴の有無

※「違反なし」の中には、免許を取得されていない方、返納された方を含む。

神奈川県内の交通死亡事故の原因者となった方のうち、約7割の方が過去に交通違反で取締りを受けていました。

違反で捕まっても、「運が悪かった」「なんで自分だけが」等と考えていませんか。「ちょっとした違反だから」は、大きな間違いです。交通違反は、重大な交通事故の原因となる可能性があります。自分の運転を見つめ直し、安全運転を心がけることが大切です。


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交通死亡事故原因者によくみられる違反

心当たりはありませんか

運転中、ドライバーの方が最も気を付けなければならないのは「速度違反」です。速度を出すほど、交通事故の被害が大きくなります。車が少なくても、決められた安全な速度を守りましょう。

また、急ぐあまりつい標識を見落としてしまったり、見通しの悪い場所で止まらずに通過してしまったりしていませんか?軽微だと思うような違反であっても、重大な交通事故につながる危険が潜んでいます。

ルールとマナーを守り、安全運転をお願いします。

イラスト:交通違反

速度超過

スピードオーバーです。

スピードを出し過ぎると、衝突時の衝撃が大きくなり、重大事故になる可能性が高くなります。また、カーブで曲がりきれずに対向車線にはみ出したり、急な飛び出しに気付いても止まれなかったり、多くの危険が潜んでいます。法定・指定速度を守り、安全な速度で運転しましょう。


通行禁止違反

曲がってはいけないところを曲がったり、一方通行を逆走したりする等の違反です。

通行禁止の交通規制は、通学路等で歩行者の安全を守ったり、渋滞を避けて住宅街等に入ってくる車両を規制する目的で設置されています。

また、通行禁止違反による交通事故は、ルールを守っていれば防げる交通事故です。場所によっては、時間で規制されているところもありますので、よく確認しましょう。


携帯電話使用等(保持使用)

携帯電話を手で持つ等していた違反です。

携帯電話を持ちながらの運転は、通話に集中して、運転への注意力が散漫になる恐れがあるばかりか、片手運転になるためハンドル操作を確実に行うことができなくなります。絶対にやめましょう。


イラスト:交通違反

指定場所一時不停止等

一時停止のある場所で、一時停止しなかった等の違反です。

特に、見通しの悪い交差点で一時停止を怠ると、人や自転車の急な飛び出しに対応できません。「多分飛び出してこないだろう。」ではなく、「人が飛び出してくるかもしれない。」という状況を予測し、必ず一時停止しましょう。


座席ベルト装着義務違反

シートベルトを着用せずに乗車していた場合の違反です。

シートベルトは、身体が計器類や座席に衝突した際のダメージを軽減するだけでなく、車外に放出されるのを防ぐ効果があります。

また、後部座席もシートベルトをしていないと車外に放出される等の危険があります。 車に乗るときは、シートベルトを忘れずに締めましょう。

思い当たる点はありませんか。自分の運転を振り返ってみましょう。

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スピードの出し過ぎは、死亡交通事故の危険大

なぜ、速度超過は特に防止に努めなければならないのでしょうか。

速度が高ければ、当然事故の時の衝撃も大きくなります。特に歩行者との衝突事故では、走行速度が時速30キロメートルを超えると、致死率が高くなることが調査の結果判明しています。

また、交通死亡事故の原因となった方の約6割が過去に速度違反で取締りを受けていました。法定・指定速度を守りましょう。

グラフ:交通死亡事故のうち死亡事故になる割合(速度別)

交通事故のうち死亡事故になる割合(速度別)
速度 死亡事故になる割合
停止中 0.2%
時速10キロメートル以下 0.3%
時速20キロメートル以下 0.7%
時速30キロメートル以下 0.9%
時速40キロメートル以下 3.5%
時速50キロメートル以下 12.4%
時速60キロメートル以下 21.2%
時速60キロメートル超 41.8%


※対歩行者の交通事故に限る。

神奈川県警察速度管理指針について

交通事故の発生状況から、車両の走行速度の低下が、交通事故の抑止や被害の軽減に結びついていることがわかっています。適切な規制速度を設定し、交通指導取締りを行うとともに、交通安全教育や情報発信等を行って、総合的に速度を管理する必要性から、神奈川県警察では、速度管理の基本的考え方について「神奈川県警察速度管理指針」を策定しました。

詳しくはこちらのページをご覧ください。神奈川県警察速度管理指針のページへ

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ご自分の運転を思い返してみて、思い当たる点はありませんでしたか?

交通事故は決して他人事ではありません。

交通ルールを守り、ゆとりと譲り合いのある運転を実践し、交通事故を防止しましょう。

イラスト:交通安全

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情報発信元

神奈川県警察本部 交通部交通総務課

電話:045-211-1212(代表)