更新日:
2023年07月25日
暴走族を追放しよう!
暴走族及び暴走行為は、県民の皆さんの平穏な生活や少年の健全な育成に深刻な影響を及ぼしています。
神奈川県警では、暴走族に対する取締りを強化しておりますが、社会から暴走族をなくすためには、家庭、学校、職場、地域が一体となって「暴走族をゆるさない環境づくり」に取り組むことが重要です。
暴走行為は違反です
2人以上の自動車又は原動機付自転車の運転者は、道路において2台以上の自動車又は原動機付自転車を連ねて通行させ、又は並進させる場合において、共同して、著しく道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく他人に迷惑を及ぼすこととなる行為をしてはならない。
〇 共同危険行為等の禁止( 道路交通法第68条)
罰則・・・2年以下の懲役又は50万円以下の罰金
違反点・・・25点
違反すれば免許取消などの処分が課せられます。
暴走族の主な行動
- 信号無視、蛇行運転、道路一杯の広がり走行等、深夜の集団暴走
- 消音器の付いていないマフラーを装着するなどした違法改造二輪車による爆音走行
- 一般通行車両に対する通行妨害や恐喝事件
- 道路をサーキット場のようにして暴走行為を繰り返すドリフト族等による道路占拠
暴走族の大半は少年
県内では、依然として多くの暴走族が活動しており、その構成員の大半が18歳未満の少年で、その中には中学生や高校生も多く含まれています。
また、暴走族に加入している少年の中には、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺や窃盗、薬物乱用などの犯罪に手を染めてしまう者も多くいます。
暴走族加入の動機
これまでに検挙・補導した少年に、暴走族に加入した動機や集団暴走した理由を聞いたところ、次のような答えが多く返ってきました。
- 家庭、学校、職場がおもしろくない
- 先輩や友達に誘われた
- 気の合う仲間が欲しかった
- 改造したオートバイで暴走したかった
- 大勢で暴走するのが楽しそうだった
- 周りに迷惑をかけているのはわかっていたが、楽しかったので暴走した
ご家庭の皆さんへ
暴走族に加入している少年たちの多くは、自分の家庭について次のように話しています。
- 親兄弟との関係がうまくいっていない
- 両親の仲が悪く家庭の雰囲気が暗い
- 何をしても親から注意されない
そこで、ご家庭では次のようなことに心配りしていただき、子どもに不自然な兆候が見られたら、放置せず直ちに注意することが必要です。
- 親子の「対話」の機会を多く持ち、暴走行為の危険性・迷惑性を繰り返し教える
- 子どもの行動や服装、髪型などの変化に気を配る
- 車やオートバイを購入する場合には、使用目的をはっきりさせ、管理を徹底させる
- 見慣れないオートバイや派手な塗装のヘルメット等を隠し持っていないか気を付ける
- 車やオートバイに不正改造や暴走族風のステッカーなどをつけていないか気を付ける
- 門限を必ず守らせ、深夜外出、無断外泊は許さない
大切なことは、駄目なものは「ダメ」と、はっきり注意を与え、社会のルールを教えることです。
職場、地域の皆さんへ
暴走族を追放するために、職場、地域の皆さんには次のような協力をお願いします。
- 普段から、車やオートバイの運転マナー等について指導する
- 暴走族のたまり場となりやすい場所は、夜間は閉鎖するなど暴走族が集まるのを防止する
- 暴走族を発見したときや、近所に暴走族と思われる者や暴走族風のオートバイが置かれているのを見かけときには、警察に通報する
暴走族に関する通報・相談・情報は、最寄りの警察署又は交通捜査課暴走族対策室へ
Eメールによる場合は、専用フォームでお寄せください。
情報発信元
神奈川県警察本部 交通部交通捜査課
暴走族対策室
電話:045-211-1212(代表)