質問紙芝居 【 問題1 】 ◎それでは、みんな、よく分かったかどうか、ここで、何問か問題を出します。 ○子ども達に語りかける。 ◎では、一問目です。 大切なことの一つに「自分の物と他人の物を区別する。」とありましたね。それが、分かっているかどうかの問題ですよ。道路に、お財布が落ちていたので、拾いました。拾ったお財布は、自分の物でしょうか。他人の物でしょうか。 ・自分の物だと思う人。 ○挙手を求める。 ・他人の物だと思う人。 ○挙手を求める。 拾ったお財布は、落とした人の物ですね。 だから、自分が拾ったとしても、それは、自分の物ではありません。 他人の物です。拾った物は、交番や警察署に届けましょう。 自分の物と他人の物を、しっかりと区別しましょうね。 【 問題2 】 ◎ では、二問目です。 ○子ども達に語りかける。 ◎ お母さんのお財布に入っているお金について質問します。 お母さんのお財布に入っているお金は、自分の物でしょうか。他人の物でしょうか。 ・ 自分の物だと思う人。 ○挙手を求める。 ・ 他人の物だと思う人。 ○挙手を求める。 「お母さんは、自分と他人のどちらですか。」と聞かれたら、自分ではないので、他人になります。だから、お母さんのお財布に入っているお金は、他人の物です。お母さんに黙って、お母さんのお金を勝手に使うことはいけないことです。自分の物と他人の物を、しっかりと区別しましょうね。 【 問題3 】 ◎ 三問目です。 ○子ども達に語りかける。 ◎ お店には、品物が沢山並んでいます。 この品物は、自分の物でしょうか。他人の物でしょうか。 ・ 自分の物だと思う人。 ○挙手を求める。 ・ 他人の物だと思う人。 ○挙手を求める。 そうですね。お店に並んでいる品物はお店の物、つまり、他人の物ですね。 お店の物をお金を払わず自分の物にしたら、それは、「万引き」というドロボウで、警察に捕まってしまう犯罪です。 ◎ 警察に捕まるような犯罪を犯さないために、自分の物と他人の物をしっかりと区別しましょう。 【 問題4 場面1 】 ◎ 友達の筆箱の中に、とってもきれいな色のカラーペンがありました。 ○子ども達に語りかける。 この、カラーペンは、自分の物でしようか、それとも、他人の物でしょうか。 ・ 自分の物だと思う人。 ○挙手を求める。 ・ 他人の物だと思う人。 ○挙手を求める。 そうですね。他人のものですね。 ◎ では、ここから、やって良いことか、悪いことかを判断する問題です。 ◎ 私は、そのカラーペンが、どうしても、欲しく、お母さんに買ってもらおうと思います。 ○ナレーションのように お母さんに、色を説明するため、ノートに少しだけ、そのカラーペンで字を書きたいのですが、恥ずかしくて、お友達に頼んで借りることができません。 【 問題4 場面 2 】 ◎ だから、お友達が、トイレに行ったとき、ちょっとだけ借りて、直ぐに返しておきました。 ○ナレーションのように ちょっと借りただけで、直ぐに返したので、この位のことなら、やっても良い。それとも、黙って借りたから、やってはいけない。どちらでしょうか。 ○子ども達に語りかける。 では、どちらかに、手を挙げて答えて下さい。 ・ この位のことなら、やっても良いと思う人。 ○挙手を求める。 ・ 直ぐに返したといっても、黙って借りたから、やってはいけないと思う人。 ○挙手を求める。 ◎ 答えは、「黙って借りることは、やってはいけないことです。」 大勢の人が、正解ですね。 ◎ 借してほしいときは、どうすれば良いでしょうか。 答えてくれる人は、手を挙げて下さい。 ○挙手した人に答えを求める。 そうですね。借りたいときは「貸して。」と言って、お友達に頼みましょう。 恥ずかしくて言えないときは、仲の良い友達や、先生に言って、一緒に頼んでもらうという方法もありますね。 【 問題4 場面 3 】 ◎ では、カラーペンを持っているお友達に「貸して。」と頼んだけれど、「嫌だ。」と、貸してもらえなかったとします。 ○ナレーションのように 貸してもらえなかったときは、どうしたら良いでしょう。 ○子ども達に語りかける。 答えてくれる人は、手を挙げて下さい。 ○挙手した人に答えを求める。 いろいろな方法がありますね。 その中で、「がまんをする。」ということは、とても大切なことです。 がまんのできる心を育て、悪いことはしない、悪いことに流されない、強い意思を持ちましょう。 【 問題5 場面 1 】 ◎ では、五問目です。 ○子ども達に語りかける。 この問題も、やって良いことか、悪いことかを判断する問題です。 ○ナレーションのように ◎僕の家で、お友達とゲームをして遊んでいました。 そのとき、お友達に、「このゲームソフト、おもしろい。ねぇ、一日でいいから、貸して。」 (愛想よく) と頼まれました。 ゲームソフトは、昨日、お母さんが買ってくれたもので、もっと、自分だけで遊びたかったのですが、僕は、「お友達の頼みだし、一日だけだったら良いや。」と思い貸しました。でも、お友達は、次の日になっても、その次の日になっても、返してくれません。 「返して。」(強く) と言うと、「あと一日だけ。」(ごまかすように) とか「今、お兄ちゃんが使っているから返せない。」(言い訳がましく)と言います。 だから、僕は、何度も催促しました。 そうしたら、二週間後に、やっと、返してくれました。 ◎ このお友達の行動は、やって良いことでしょうか、やってはいけないことでしょうか。では、どちらかに手を挙げて下さい。 ・ 返したのだから、この位なら、やっても良いと思う人。 ○挙手を求める。 ・ 約束を守ってないので、やってはいけないと思う人。 ○挙手を求める。 ◎ 約束を守らないことは、いけないことです。約束は、しっかり守りましょう。 【 問題5 場面 2 】 ○ナレーションのように ◎ お話の続きです。二週間後に返してもらい、今度は、お友達の家で遊んでいたときのことです。   お友達のやっていたゲームが、とってもおもしろそうだったから、僕もやりたくなって、お友達に  「今だけでいいから、ちょっと貸して。」(お願いするように) と頼んだんです。 そうしたら、お友達は 「嫌。これは、大事だから、誰にも貸さない。」(わがままな感じで) と言って、貸してくれません。 僕は、この前、買ってもらったばかりのゲームを二週間も貸しました。 そして、今日は、 「今だけ」 (お願いするように) と頼んでいるのに、友達は、全く貸してくれず、とても腹が立ちました。 【 問題5 場面 3 】 ◎ だから、僕は ○ナレーションのように 「いじわる。」 (怒って) と言って、お友達を押して、お友達の家から帰ってきました。 ◎ 今、僕がお友達を押したことについて、良いことか、悪いことかを考えて下さい。 ○子ども達に語りかける。 お友達は、その前、僕との約束を破って、ゲームソフトを二週間も返してくれなかったし、今も、貸しくれないので、押すくらいのことは、やってもいい良い。 押すことは暴力だから、どんな理由があっても、やってはいけない。 さて、どちらでしようか。どちらかに手を挙げて答えて下さい。 ・ 押すくらいのことは、やっても良いと思う人。 ○挙手を求める。 ・ やってはいけないと思う人。 ○挙手を求める。 ◎ 答えは、やってはいけないことです。 どんな理由があっても、他人をぶったり、蹴ったり、押したりすることは、暴力で、悪いことです。 また、腹が立ったといって、物を壊してしまうことも、いけないことです。 ◎ お友達が、嘘つきだとか、いじわるとか、ズルいとか、悪いとか、いろいろな理由があっても、暴力を振るったり、物を壊したりすることは絶対にしないで下さい。 ◎ どんなに、腹が立ったり、頭にきても、自分は、悪いことはしない、悪いことに流されない、強い意思を持ちましょう。 ※ボードの文字を指す。 ◎ そして、どうしてもおかしいと思ったときは、暴力を振るったり、いじわるをするのではなく、話し合いで解決しましょう。   また、必要があるときは、みんなが正しい行動がとれるよう、大人に相談して、大人の力を借りることも大切です。 ※ボードの文字を指す。 【 まとめ 】 ◎ それでは、今日のお勉強の復習です。 ○子ども達に語りかける。 ◎ 警察に捕まるような犯罪を犯さないために、 ・ 自分の物と他人の物を区別する。 ・ やって良いことか、悪いことか、判断する力を持つ。 ・ 分からないときや困ったときは、大人に相談する。 ・ 他人の気持ちを考えて行動する。 ・ 悪いことはしない、悪いことに流されない、強い意思を持つ。 ◎ この五つのこと、皆さん、できますか。できる人は、手を挙げて下さい。 ○挙手を求める。 ありがとうございます。大勢の皆さんの手が挙がりました。 ◎ では、とても大切なことなので、みんなで声を出して読んでみましょう。 ○ボードを指しながら ・ 自分の物と他人の物を区別する。 ・ やって良いことか悪いことかを考え、正しい判断をする。 ・ 分からないときは、質問する ・ 他人の気持ちを考えて行動する。 ・ 悪いことはしない、強い意思を持つ。 大きな声で、元気に言うことができました。 この五つのことをしっかり身につけ、他人に迷惑を掛けず、正しい行動がとれる、素敵なお兄さん、お姉さんになりましょう。 ◎ それでは、これで「やって良いこと 悪いこと」のお勉強をおしまいにします。 おしまい