シーガル通信 security action for guarding technical intelligence 令和7年10月27日発行 ナンバー60 技術情報等の流出防止に向けて 「アウトリーチ活動」の紹介 現在、神奈川県警察では、警察官が企業やアカデミア(大学や研究機関)等を直接訪問して、産業技術情報の流出防止を目的とした情報提供やセミナーを行う「アウトリーチ活動」を推進しています。 アウトリーチ活動とは一体何か 我が国には、規模の大小を問わず、様々な産業分野において、先端技術に関する情報を保有する企業が多数存在しており、これらの企業が保有する技術情報等の中には、軍事用途に転用可能なものもあります。 こうした技術情報等が国外に流出した場合、企業や研究機関の国際競争力が低下するだけでなく、我が国の安全保障上重大な影響が生じかねません。 県警察では、技術情報等の獲得に向けた外国からの働き掛けの実態を捜査等を通じて把握した上で、技術情報等を取り扱う企業や研究機関に対してその手口や有効な対策について情報提供を行う「アウトリーチ活動」の強化を通じ、企業等による対策の実施を支援しています。 具体的に何をするのか 警察では、技術情報等の流出防止対策を呼び掛けるパンフレットや動画を作成しており、パンフレットでは、技術情報等の獲得に向けた外国からの働き掛けに対する有効な対策として、 ・「See(相手・書類をよく見る)」 ・「Stop(立ち止まってリスクを把握する)」 ・「Share(共有する・相談する)」 ことを「企業やアカデミアに守ってほしい3つのS」として紹介しています。 あなたの職場でセミナーを実施しませんか? ・企業内の会議や研修会の機会に合わせて、警察官による「技術情報流出防止対策セミナー」を開催してみませんか? ・時間は1~2時間ほどで、ご相談に応じ柔軟に対応できます。 ・ご興味のある方や、ご相談、ご希望の方は、最寄りの警察署警備課、又は、下記シーガル事務局までご連絡ください。 神奈川県警察HPにて「技術流出防止に関する啓発動画」を公開中 シーガル事務局(外事第一課内) 郵便番号231-8403 横浜市中区海岸通2丁目4番 神奈川県警察本部 相談窓口 Eメール seagull@police.pref.kanagawa.jp