SEAGULL通信 令和7年6月24日発行 No.56 “security action for guarding technical intelligence” 「サイバー攻撃による技術情報流出事案対応訓練」SEAGULL参画機関と合同で初開催  本年6月13日(金曜日)、県警みなとみらい分庁舎において、技術情報流出防止に係わる対策の一環として、サイバー攻撃による技術情報流出を想定した実践訓練を、SEAGULL参画機関と合同で実施しました。 訓練第一部(想定訓練) SEAGULL参画機関である「(国研)水産研究・教育機構」を被害法人とし、同機構職員が不審メールを開いてしまったことによりサイバー攻撃を受け、技術情報が流出したおそれがあるとの想定のもと、初動対応要領を確認する訓練を実施しました。 訓練第二部(揮発性情報保全訓練) 参加いただいたSEAGULL参画機関の皆様全員で、お持ちいただいたパソコンを使い、揮発性情報(時間や電源オフ等のコンピュータの操作により、変化したり消えたりして後から確認できなくなる情報)を保全する訓練を実施しました。 外事第一課長挨拶(抜粋) 産業技術情報の流出防止を徹底するためには、技術情報等を取り扱う企業等による自主的な対策が不可欠であると考えます。  経済安全保障という課題に直面する中、産学官の各機関がそれぞれ十分な対策を講じることが必要であるのみならず、各機関が持つ情報・ノウハウ・人的資源を、柔軟な発想で効果的に組み合わせ、相互に連携した対策を推進することが不可欠であり、今回の訓練が皆様方の自主的な対策の一助になると考え、この訓練を実施することに至りました。 訓練を終えて以下の反響がありました ●不審なメールが、開かないという指導を受けていたが開いてしまった場合の対応は知らなかったので今後自所属での対策に大いに活用できると感じました。 ●実際にPCを操作して揮発性情報保全訓練が行えたことは勉強になりました。 このようなご意見がありましたので、企業・アカデミア等の担当者の方で、「うちでもこうした訓練を実施したい!」等ご要望がありましたら、最寄りの警察署の警備課、又は下記相談窓口アドレスまでご連絡ください。 ● 神奈川県警察では、警察官が企業やアカデミア(大学や研究機関)等を直接訪問して産業技術情報の流出防止を目的とした情報提供やセミナーを行う「 アウトリーチ活動 」を推進しています。 ● 技術情報流出防止対策に関し、ご相談がある場合はお気軽に下記のSEAGULL事務局までご連絡ください。 SEAGULL事務局(外事第一課内) 〒231-8403 横浜市中区海岸通2丁目4番 神奈川県警察本部 相談窓口 Email : seagull@police.pref.kanagawa.jp