中高校生のみなさん サイバー犯罪等の被害者加害者にならないために 神奈川県警察 サイバーセキュリティ対策本部 サイバー犯罪の現状等について コンピュータやインターネット等の情報技術を悪用するサイバー犯罪は、年々増加しており、サイバー社会の危険性を知らずに、 パソコンや携帯電話から気軽にインターネットを使っていると被害者になってしまうことがあります。 特にインターネットは、一般の利用者が「便利」だと思って使っている以上に犯罪者たちは「便利」だと思って使っているということをよく理解しておく必要があります。 また、サイバー社会では、「こんなことしても大丈夫だろう」等という軽い気持ちで行ったことが犯罪になることもあります。 犯罪事例 注目を浴びたくて・・・ 少年は、スーパー店内において、パンや菓子の包装紙にいたずらをする様子を撮影し、動画投稿サイトに投稿した。(業務妨害罪) 自分の技術を自慢したくて・・・ 少年は、パソコン内にあるファイルを暗号化して解除のために金銭を要求する機能を有するコンピュータ・ウイルス (ランサムウェア)を作成した。(不正指令電磁的記録作成罪) いたずらでは済まされない! 少女は、インターネット上のサイトに、「駅のトイレに爆弾をしかけました」等と投稿し、駅員等の業務を妨害した。 少女は「軽い冗談のつもりでやった」などと供述。(業務妨害罪) ゲームに没頭するあまり・・・ 男子中学生は、オンラインゲームに没頭し、特定のアイテムを入手するために、同級生が操作しているスマートフォンの画面から IDとパスワードをのぞき見、手に入れたクレジットカードの情報を使い、仮想通貨を大量に購入した。 (不正アクセス禁止法違反、電子計算機使用詐欺) 危ない!インターネットでの出会い 「出会い系サイト」に限らず、ゲームサイトやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等を通じて交流を持つ相手と仲良く なることがあると思いますが、そうした相手と実際に会うと犯罪に巻き込まれる危険があります。 やり取りをしていくと、相手のことがわかった気になり「会ってみようかな」と思ってしまうものですが、それこそが相手の狙い。 「会うこと=命にかかわる危険なこと」と考えて、絶対に会わないようにしましょう。 被害事例 女子中学生が、コミュニティサイトで知り合った男と会った結果・・・ 連絡先と顔写真をばらまくと脅されて、自分の裸の画像を送信させられた。(児童ポルノ製造、強要被害) 言葉巧みに衣類を買い与える約束で誘い出して、ホテルでわいせつな行為をされた。(児童買春被害) SNS等を使ったコミュニケーションでは・・・ 言葉の行き違いからトラブルなどにつながることもあるため、送信する前に推敲(すいこう)しましょう 推敲・・・詩や文章をよくしようと何度も考え、作り直して、苦心すること SNSでの発言等は世界中の誰が見ているか分かりませんので、個人情報やプライバシーにかかわることの掲載には十分注意しましょう ※鍵付きアカウントなどでも、友だちが間違って拡散させてしまうことは防げません 他人を傷付けるような発言等をして、SNSを「ネットいじめの道具」にするのはやめましょう 写真や動画を公開するときには・・・ 誰に観られても恥ずかしくない写真や動画であるかよく考えてから公開しましょう 他人を不快にさせる恐れのある写真や動画の公開は、厳に慎むようにする 自分や他人のプライバシーなどには、十分注意しましょう (撮影時の位置情報や写り込んでいる建物などで撮影場所がわかり個人の特定に結びつくこともある) 著作権や肖像権等の他人の権利を侵害する恐れのある写真や動画の公開は控えましょう サイバー社会で必要な3つの力+1 判断力・・・情報の正否、危険性の有無、行動の善悪などを見極める力 自制力・・・誘惑に負けない、周りに流されない、がまんできる力 責任力・・・自分の行動について自分で責任を取れる力 プラス、イマジネーション(想像力)も大切です 自分が行おうとしていることが、どのような結果を生じさせることになるか十分に「想像」し、その結果に「責任」が負えないと 「判断」したのであれば、「自制」して絶対に行わない みなさんは、スマホ・ネットを使いこなせていますか!? 「使いこなす」とは、「自分のためになる」、「人のためになる」、「世の中のためになる」ことができることでは!? スマートフォンなどのセキュリティ対策も必要です!!インターネットを使う時には「使い方」よりも「使い道」が大切です。 【神奈川県警察のホームページ】 https://www.police.pref.kanagawa.jp/