すべての企業が狙われる!? VPN機器の適切な管理で防ぐサイバー攻撃 最新の被害傾向 攻撃者は無差別に狙う  サイバー攻撃は機密情報や知的財産を所有する企業を狙うと考えていませんか?  最近のシステムを破壊するランサムウェア攻撃者は、企業規模や業種を問わず、穴がある企業を手当たり次第に攻撃してきます。   被害企業・団体等の規模別/業種別報告件数(出典:警察庁サイバー警察局「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」)    ランサムウェア被害件数 222件    (規模別被害件数)     大企業 61件     中小企業 140件     団体等 21件    (業種別被害件数)     製造業 65件     卸売・小売業 43件     サービス業 33件     建設業 20件     運輸・郵便業 11件     情報通信業 11件     医療・福祉 10件     その他 29件 一度攻撃に合えば事業に深刻な影響  ランサムウェア攻撃を受けてしまうと事業に深刻な影響が生じます。  稼働中のサーバやパソコン、過去の取引データのバックアップは暗号化(ロック)され使用できなくなります。  それらのシステムの入れ替えにも多大な影響が生じるだけではなく、取引先とのメールや見積もり、預かっている機密情報は攻撃者に盗まれ、不特定多数に公開されることも珍しくありません。   復旧等に要した期間/調査費用の総額/復旧期間と費用の関係性(出典:警察庁サイバー警察局「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」)    (復旧等に要した期間)     有効回答 126件      即時~1週間未満 33件      1週間~1か月未満 31件      1か月~2か月未満 22件      か月以上 9件      復旧中 31件    (調査費用の総額)     有効回答 102件      100万円未満 23件      100万円以上500万円未満 16件      500万円以上1,000万円未満 12件      1,000万円以上5,000万円未満 28件      5,000万円以上1億円未満 15件      1億円以上 8件 攻撃者はVPN機器から侵入してくる  上記のような攻撃を仕掛けてくる攻撃者はどこからあなたの会社に侵入してくるのでしょうか?  日本国内で被害にあった企業の半数以上は、管理不十分なVPN機器からの侵入が原因でランサムウェアの被害にあっています。   感染経路(出典:警察庁サイバー警察局「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」)    有効回答 100件     VPN機器 55件     リモートデスクトップ 31件     不審メールやその添付ファイル 2件     その他 12件 被害にあわないために3つの対策を実施しましょう。 VPN機器の防御力をあげる3か条  対策1   パッチ適用の徹底    鍵が壊れ、窓が開き、警備員がいない建物は泥棒が侵入し放題。    セキュリティホール(脆弱性)を放置することはそれと同じ状態です。    攻撃者の侵入経路となるため、VPN機器やOS、ソフトウェアはパッチを適用し最新の状態を保ちましょう。  対策2   多要素認証の設定    IDとパスワードの入力だけで済んでしまう簡単な鍵だけではすぐ破られてしまいます。    しかし複数の鍵を掛ければ攻撃者の侵入は極めて困難となります。    VPN機器の機能を有効化し、ログイン時にパスワードとプラスしてワンタイムコードなど複数の要素を組み合わせることで、安全性を高められます。  対策3   複雑なパスワードの設定    よくある単純なパスワードは、泥棒が合鍵を持っているものと同じです。    英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせた強固なログイン用のパスワードを設定しましょう。 神奈川県警察  問い合わせは#9110又は最寄りの警察署までご相談ください。 協力 株式会社マクニカ