かけはし 神奈川県少年補導員連絡協議会だより 第54号 令和7年3月31日 少年補導員活動統一標語 ひと声かけて非行・被害防止!! 発行者/神奈川県少年補導員連絡協議会 連絡先/神奈川県警察本部生活安全部少年育成課 代表電話番号 045 211 1212 内線 3122  http://www.police.pref.kanagawa.jp 令和6年度 関東管区地区少年警察ボランティア連絡協議会(関少協)表彰 12月2日(月曜日)、警察本部において伝達式が行われた。 個人 岡嶋 美佐子(鶴見) 高橋 一男(旭) 蟹江 千鶴(青葉) 横田 雅之(都筑)山本 よし子(大和) 団体名 相模原少年補導員連絡会 関少協表彰を受賞して 旭少年補導員連絡会会長 高橋 一男 この度、関少協表彰をいただき誠にありがとうございました。これも署員の皆様、そして旭連絡会の皆様の温かいご支援とご指導の賜物と心より感謝申し上げます。  わたし達連絡会での「できる時に、できる事を小さなことからコツコツと」と言う前会長の教えの中で、時代の流れと共に変わりゆく補導員活動をもっと様々な団体との連携を図り、非行防止教室やサイバー犯罪などの啓発活動により、青少年の健全育成に励んでいけたらと思います。  関少協表彰を受賞して 相模原少年補導員連絡会会長 若本 英子 12月2日(月曜日)、晴ればれとした空の下、嬉しさを抱えて警察本部へ向かった。足取り軽やかに進む道すがら、当会が団体表彰を受賞できたことをふり返り、補導員一人ひとりの支援や協力あってのチームワークに感謝しつつ、なんてすてきな仲間に恵まれたかと再確認していた。多忙な職務の中、私たち補導員の活動に理解と寄り添いをしてくださる担当職員の方々にも頭が下がる思いで一杯となった。皆の努力が報われた結果としての表彰を代表として受けられたことは心より嬉しく思った。  昨今、子どもを取り巻く環境は急速に変化しているため、当会は児童の下校見守り活動とクリーン作戦を実施しつつ、サイバー教室にも力を注いでいきたいと研修を積み重ねている。今回の受賞を励みにさらなる進化を進めて参ります。  第46回神奈川県少年補導員大会 10月22日(火曜日)、県立青少年センターにおいて、第46回少年補導員大会が開催された。  当日は、県内54連絡会から約600人の補導員が参加すると共に、和田警察本部長、県少協前頭会長をはじめとする54連絡会の警察署の関係者約100人が参加した。第一部式典の開催にあたり、和田警察本部長より本日功労者表彰を受賞される方々へのご祝辞と少年犯罪の近況についてのご説明の挨拶があった。  また、県少協前頭会長より近年の変化しつつある少年犯罪に対応した活動の在り方や「食」という字が「人」を「良くする」と書くことから家庭内における食事の団欒の大切さについての思いが述べられた。  会場の参列者が見守る中、少年非行防止功労者50人と5つの連絡会に対し、和田警察本部長より表彰状が授与されると共に、県少協前頭会長より記念品が贈呈された。 続いて本年度全国少年補導功労者表彰栄誉金章、栄誉銀章、栄誉銅章を受賞された11人の補導員のご紹介があり、受賞した補導員の長年の功労を称えた。  ご臨席いただいた来賓者の紹介・祝辞を賜った後に、秦野連絡会中尾補導員とともに参加者全員で「活動宣言」を唱和した。  第二部は、神奈川県警察音楽隊による演奏と演技を観覧した後、元文教大学人間科学部教授であり(公社)全国少年警察ボランティア協会理事の石橋昭良氏による「これからのボランティア活動を考える 立ち直り支援の実践から」と題した講演を受講した。  講演内容は、少年非行の現状と少年を取り巻く環境を分析した結果について紹介された。講演の最後に講師から「ヤマアラシ(トゲトゲの動物)のジレンマ」を例示した「お互いは近づきたいが、近づきすぎると痛い思いをする」、「少年と話すときの目線の高さ」や「経験を積むと落とし穴が待っている」といった興味深い話を聞くことができた。また、会場のロビーには6つの連絡会(保土ケ谷・青葉・戸塚・高津・平塚・松田)及びCSV委員会による展示発表があった。参加者が各ブースに立ち寄って見学すると共に活動内容についての質問等を行っていた。 展示コーナー 活動紹介 保土ケ谷 非行・被害防止の紹介 青葉 サイバー勉強会・防犯教室 戸塚 防犯カルタ・農業体験 高津 子どもフェア・花火大会パトロール 平塚 街頭補導・防犯教室の紹介 松田 広報活動の紹介 CSV委員会 サイバー教室マニュアルの紹介 CSV委員会によるサイバー教室 第37回神奈川県警察少年柔道剣道大会 9月7日(土曜日)、シンコースポーツ神奈川県立武道館において、柔道6チーム、剣道32チームの約300人の選手が参加し、白熱した試合を展開した。今大会は、コロナ禍での中止から5年ぶりの開催となり、選手、保護者共に手に汗握る大会となった。 また、CSV委員会によるサイバー教室が実施され、「SNSへの投稿」というテーマの動画を視聴して、どのような行動がいけなかったのか、どのようにすれば良かったのかを子どもたちに問いかけた。動画の中で、個人情報をのせてはいけないこと、アンチコメント(相手を批判し、悪口、うそ、いいかげんなことを書き込むこと)が増え、アカウントを非公開にしても完全には削除できない、やがて写真や動画から住んでいる場所を特定されるといったことにもつながると伝えた。このようなことに巻き込まれないためにも、「3つのルール」を身につけ、「3つの力」について普段の生活から心がけてほしいと子どもたちに説明した。 <3つのルール> •個人情報はのせない! •悪口、うそ、いいかげんなことを書かない! •ネットで知り合った人には合わない! <3つの力> 「判断力」うそか本当か、良いか悪いかを判断する 「自制力」悪い事、危ない事だと判断したらがまんする 「責任力」発言や行動に責任を持つ 地域カンファレンス 横浜第1地区 横浜水上連絡会 11月15日(金曜日)、横浜水上警察署講堂において、地域カンファレンスを開催した。 神奈川県警サイバーセキュリティ対策本部夘野技幹を講師に迎え、「少年を取り巻くインターネットの現状 少年補導員として知っておくべきこと」と題し、研修会を行った。 現代社会で子どもたちをネットトラブルか守ることは喫緊の課題ではあるが、デバイスの使い方を指導するだけが必要なのではないと知った。少年補導員、一保護者としてもデジタルネイティブ世代の子どもたちとかかわる時、デジタル・現実社会を隔てることなく、正しく従前通り、人間性・社会性・規範意識を育むよう導くことが重要と改めて認識した。また、「スマホ」=「全世界へ向けた情報発信としてのツール」を手にしているという自覚が子どもたちには欠落していると感じた。デバイスの向こうには人がいる、周りの大人が手本となれるか、という講師の言葉が印象に残った。大変有意義な研修会となった。 横浜第2地区 磯子連絡会 11月14日(木曜日)、ホテルプラムにおいて、地域カンファレンスを開催した。 当日は、県少協前頭会長、警察本部少年育成課の係長、中村磯子警察署長をはじめとする横浜第2地区の5連絡会(金沢、栄、南、港南、磯子)の少年補導員及び各警察署の担当者51人が参加した。 第一部では、元福岡県警少年サポートセンターの安永智美氏を講師に迎え、「福祉犯罪の実態について」と題し、少年が被害を受ける犯罪について実例を交えた話があり、家庭内で福祉犯罪が発生した際の発見の難しさや検挙した時の犯罪行為の立証の難しさ、被害を受けた少年の立ち直りの難しさ等の講演があった。 講演の中で、少年が受けた被害の実例や、心に受けた癒しきれない傷の深さ等の話があった際には、あまりの悲惨さにハンカチで目を拭う参加者もいた。 講演を聞き、これまでは罪を犯した少年に対する指導や向き合い方等に目を向けていた我々補導員も、被害を受けているにもかかわらず自分から声を上げることができない少年の発見・通報の必要性も学び取ることができた。 第二部では、参加者による懇親会を開催し、各連絡会より本年度の活動内容の報告や近況報告が行われると共に、他の連絡会の補導員との交流を行った。 横浜第3地区 旭連絡会 11月15日(金曜日)、旭公会堂において、地域カンファレンスを開催した。  カンファレンスは第一部式典、第二部講話、第三部講演の三部構成で実施された。  第一部は、吉田旭警察署長、田畑旭区副区長、警察本部の舩越少年環境係長から挨拶をいただき、各地区会長の紹介を行った。  第二部では、山本旭署生活安全課長より、「少年事件をとおして感じたこと」と題して、長年に渡り、様々な少年に携わった経験から学んだことを話していただいた。  第三部では、小倉CSV委員長、CSV委員によるサイバー犯罪などの説明、各連絡会が学校や地域で行うことが出来るサイバー教室の実演を交えて行った。  スマートフォンの普及により、多くの子どもたちが巻き込まれる事件、今回のカンファレンスでは、私たち大人がインターネットは難しい、分からないと投げやりになることなく、常に学び、知識を付けていかないと、サイバー犯罪から子どもたちを守ることは出来ないと感じた。  このカンファレンスがとても大切な集いの場所で、補導員としての横のつながりに連帯感を感じ、今後一層第3地区の補導員活動に期待がもてる会となった。 横浜第4地区 鶴見連絡会 11月1日(金曜日)、鶴見駅西口駅前ホールにおいて、補導員及び警察署員等94人が参加して、地域カンファレンスを開催した。  第一部では、神奈川県福祉子どもみらい局子どもみらい部青少年課地域環境グループ、高橋副主幹を講師に迎え、「青少年保護育成条例について」、また、遠藤鶴見警察署防犯少年係長より「子どもたちが関わる風俗営業法について」と題し、講演いただいた。ゲームセンターの年齢制限時間や水たばこの話などもありました。少年補導員としての活動はいろいろありますが、その際の正しい行動と自覚を持つために、大変ためになる講演でした。 第二部では、同所にて86人が参加して意見交換会を実施した。各連絡会と密に情報交換を行い、盛会のうちに閉会した。 川崎地区 多摩連絡会 11月12日(火曜日)、多摩市民館大会議室において、川崎地区の8連絡会の補導員及び各警察署員約90人が参加して、地域カンファレンスを開催した。  県少協佐藤副会長、菅多摩警察署長の挨拶のあと、第一部では、玉川大学教師教育リサーチセンター客員教授芹澤成司氏を講師に迎え、「今、子どもたちを取り巻く状況は コロナ禍が終わって変化したこと」と題し、講演いただいた。コロナの影響により、親のストレス、子どものストレス、マスクにより顔の表情がわからずコミュニケーション不足、子どもの居場所がなくなり不登校、家出とコロナ後でも増加している。芹澤氏が教諭だった頃は生徒とのたわいもない会話で接することの大切さ、親の子どもに対する言葉の暴力が心に傷をもたらし、長期的に影響することなど、大人が気に止めなければならない講演でした。 第二部では、多摩連絡会の補導員が在籍する「かぜのたにアンサンブル」によるコンサートが実施された。母親たちはピアノ、管楽器、打楽器による演奏や、歌も交えた多彩なプログラムを披露した。和やかな雰囲気の中、心に届く音楽が響き、盛会のうちに閉会した。 三浦地区 横須賀南連絡会 11月22日(金曜日)、横須賀南警察署講堂において、三浦地区6連絡会の補導員及び署員約60人が集まり、地域カンファレンスを開催した。  横須賀連絡会振原会長、中村横須賀南署副署長、横須賀南連絡会長がそれぞれ挨拶を行った。  第一部では、久里浜少年院長の大熊直人氏を講師に迎え、『少年院における現状と再非行防止について』と題し、当該少年院の沿革・生活指導や職業指導などの矯正教育・退院後の社会復帰のための支援業務などについて講演いただいた。  警察との連携のうえ、私たち補導員が行うパトロールでの少年の非行防止・健全育成活動にとても役に立つ有意義なお話であった。 第二部では、それぞれ6連絡会の活動報告や課題への取り組み方についての考えを聞き、各連絡会の共通する課題として認識し、今後の補導活動に生かしていくことを確認してカンファレンスを閉会した。 湘南地区 鎌倉連絡会 11月24日(日曜日)、鎌倉警察署講堂において、補導員及び警察署員約40人が参加して、地域カンファレンスを開催した。県少協前頭会長、警察本部少年育成課の係長もご出席いただいた。  第一部は、鎌倉市教育委員会教育指導課指導主事平野桜子氏を講師に迎え、「少年の現状と大人の支援」と題し、講演いただいた。平野氏は、中学校教師としての経験を踏まえ、データを使ってわかりやすく説明し、たいへん納得のできるものであった。今の子どもたちはネットでのコミュニケーション、タイパ、コスパを重要視している。我々大人たちは、子どもたちにいつの時代も寄り添うことが大事だという事がわかる内容だった。  第二部は、グループディスカッションをおこなった。このグループディスカッションは、湘南地区の補導員同士の交流を目的としておこない、想像以上に活発な意見交換の場となり、最後はグループごとに代表者が意見をまとめて発表した。今回のカンファレンスは湘南地区の皆様と交流がもてた良い機会になった。 県西地区 伊勢原連絡会  11月16日(土曜日)、伊勢原シティプラザにおいて、70人が参加して、地域カンファレンスを開催した。  県少協今野副会長、滝口伊勢原警察署長の挨拶をいただき、神奈川県立教育センター調整監宮村進一氏を講師に迎え、「少年の心理と行動の移り変わり」 大人として少年にアドレスを と題し、講演いただいた。  宮村氏は元教育者として学校現場、行政で経験された具体的な事案にも触れて、昭和から令和にかけての少年の変化について、大人として補導員として少年にどう寄り添っていけば良いのかをお話しいただいた。 「地域で活動する大人として少年にどう寄り添っていけば良いのか」、それを改めて考えさせられる講演であった。今後の補導員活動に活かしていきたい。 講演後、情報交換会を開き、各地域の少年の様子や補導員の活動について互いに意見を交わし、有意義なカンファレンスであった 県央地区 厚木連絡会 11月6日(水曜日)、厚木警察署において、県央地区の4連絡会の補導員及び警察署員が参加して、地域カンファレンスを開催した。 当日は、元有明高原寮長、現在は更生保護法人まこと寮施設長の関伸平氏を講師に迎え、「少年院の生徒たち 元少年院長のおもいで」と題し、講演いただいた。少年院では、法務教官が父親役、兄役となり疑似家族を構成し、生徒たちは家族の愛情を受けて育て直しをされるといい、親身になって寄り添い、良いことを褒め、悪いことを叱り、一緒に笑い、一緒に泣く。家族の中で当たり前に行われていることを実践、体験する。また、地域の方々の支援で、子どもたちは周囲の大事な人の気持ちを考えるようになり、その人が笑顔になることを考え実行するような出会いもあると説明された。 それぞれの地域活動だけでは気がつかないありがたいお話や、問題点などについて意見交換をし、地区の補導員と交流を図ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができた。 相模原地区 津久井連絡会 11月16日(土曜日)、津久井警察講堂において、相模原地区の4連絡会(津久井、相模原北、相模原南、相模原)の補導員等34人が参加して、地域カンファレンスを開催した。  ご来賓の県少協前頭会長の挨拶のあと、相模原市児童相談所児童福祉士井上昭則氏を講師に迎え、「児童虐待について」と題し、講演いただいた。1、児童相談所の役割について 2、児童虐待について 3、一時保護について 4、児童相談所と少年補導員との関わりについて詳しくお話していただいた。それぞれの地域で、子どもたちの安全を見守っている少年補導員の活動は、子どもたちの変化に気がつける立場、大人が気付いてあげることが子どもを救う第一歩になるとの事でした。「子どもの声を、ちゃんと聞く事が大切」との話が、印象的だった。  質疑応答では、4連絡会に続き、警察本部少年育成課の係長の質問により、里親制度について学ぶことができた。 今後も、子どもたちの健全育成の為に地域の大人の目である、補導員活動を続けていきたいと思う。 社会参加活動(指定) 公園清掃と樹名板の作製と設置 栄連絡会 10月6日(日曜日)、笠間中央公園において、子ども14人とその家族18人が参加して、社会参加活動を実施した。当日は朝から小雨まじりの天気で心配でしたが、開始と共に雨も上がり、公園に来ていた親子も飛び入りで参加され、大いに盛り上がった。 あいにくの雨で公園清掃は中止となったが、初めて挑戦する樹名板の作製に皆さんが一生懸命取り組んでいた。 「木」の種類などをスマホで調べたり確認したりする子どももいて、感心した。 樹名板が完成すると、協力してくださった「石井造園」の方や補導員、署員と一緒に該当する「木」を探し、ヒモで樹名板を取り付けた。強く結ぶと木の成長とともにヒモがきつくなってしまうそうで、優しく余裕をもって結ばないといけないことを知り、大変勉強になった。また「後日公園を訪れて自分たちが付けた樹名板を見にきます」と参加者の皆さんが楽しみにしてくれたので嬉しく思った。 今後もまた別の公園で、この活動を継続していきたいと思う。 駅前花壇の花苗の植替え 都筑連絡会 10月16日(水曜日)、認可保育所「キッズフォレセンター北」の園児16人、職員3人、補導員10人、警察官3人でセンター北駅前花壇の花苗の植替えを行った。駅前には10箇所の花壇があるため補導員は園児より1時間前に集合し、花苗を植えやすくするための事前準備から開始した。 園児到着後、補導員から植替え手順についての説明があり、それぞれ担当の花壇に移動して植替えを行った。 事前に準備をしていたので園児でも簡単に作業ができたようで、得意げな様子が微笑ましかった。  作業終了後は駅前交番に集合し、警察官からの話を聞いて解散となった。 園児が話しを真剣に聞く姿勢はとても4才児とは思えないほど立派であり、頼もしく感じられた。 海に親しみ学ぼう 藤沢連絡会 6月29日(土曜日)、江の島ヨットハーバーに隣接する横須賀海上保安部湘南海上保安署において、総勢35人の参加者のもと警察署で活動する少年剣道推進会の子どもたちに対し、海上保安官より、海辺での安全な遊び方についての講義が行われた。  続いて海上保安官と藤沢海洋少年団の指導員より、船の艤装等の際に使われ海上での安全確保の基本であるロープワークについての指導を受けた。  また、悪戦苦闘しながらも楽しく熱心にロープワークに取り組む参加者の姿は大変微笑ましかった。 当日は天候の回復が遅く、予定していたビーチクリーン活動は見送られたが、その分海の講義とロープワークの指導を十分に頂き、目一杯海に親しむことが出来た。 自然に触れることへの楽しさを通してルールと命を守ることの大切さ、そして社会の一員として貢献することの大切さを学ぶ機会を設けることが出来たと思う。今後も子どもたちの健やかな成長を見守りたい。  陸上で「もしも・・」の時は110番! 海上で「もしも・・」の時は118番! 馬入橋河川敷の環境浄化 平塚連絡会 11月9日(土曜日)、平塚の馬入川河川敷において、県西地区連絡協議会及び署員を含む65人が参加して、環境浄化活動を行った。  馬入川にかかる国道一号線の橋脚には、大きな落書きがあり、かつて暴力事件があった場所でもある。事件の再発を防ぎ、ダークなイメージの河川敷を、少しでも明るく、家族で訪れることのできる場所にすることを目的で行った。  参加してくれた剣道推進会の子どもたちやボーイスカウトのメンバーは、目を輝かせて楽しそうに絵を描いていたのが印象的であった。同時に草むしりやゴミ拾いも行った。  明るくきれいになった河川敷で、平塚連絡会のサイバースターズによる紙芝居“やっていいこと悪いこと、お店の中で”を使い、万引き防止教室も行った。 2日の予定が雨天のため9日に延期した甲斐があり、良い天気の中、楽しい活動になった。 公園での花の植栽 厚木連絡会 5月8日(水曜日)、「少年たちに地域の人たちとふれあいを通して、健全育成、コミュニケーション力などを身につけてもらうこと」をねらいに公園での花の植栽を実施した。具体的には、2つの中学校区の公園で中学生や大学生を交え、春にはマリーゴールドやゼラニウム、秋にはパンジーや日々草などの花を植栽した。地域の方が散歩に訪れた際にも、色とりどりの花々を鑑賞いただくことができ、所期の目的を達成できたと実感している。これからも、地域との交流やふれあいを通して、社会参加活動等にも積極的に取り組んでいきたいと思う。 社会参加活動(希望) 『磯子まつり』での啓蒙活動 磯子連絡会 9月29日(日曜日)、磯子区役所で開催された「磯子まつり」の会場において、警察署と連携して展示ブースを設置し、「ミニ白バイ」を展示して子どもたちに乗車体験してもらった。また、ブースにおいて非行防止に関するパンフレット、特殊詐欺防止のチラシ及び交通安全に関する啓蒙資料、「いかのおすし」の印刷物が入れられたポケットティッシュを配布して補導員活動を紹介した。当日は「ミニ白バイ」のおかげで子どもたちが列を作って乗車体験の順番を待っていたので、この間に保護者の方にパンフレットや啓蒙資料を配布し、犯罪に巻き込まれないよう周知した。今回の活動では多くの来場者に対して補導活動の周知が行えたと共に、チラシ等を使って関連情報を伝えることができたので、引き続き来年度以降もまた、この活動を継続して実施していきたいと考えている。 地域ふれあい事業 保土ケ谷連絡会 11月9日(土曜日)、横浜市青葉区のこどもの国において、小中学生とその保護者、地域の大人、補導員および支援委員の計38人が参加して、社会参加活動「地域ふれあい事業」を実施した。 この事業は、少年たちに地域の人たちとふれあい地域社会のことを知ることを通して、健全な精神、連帯感、コミュニケーション力などを身につけてもらうことを目的としている。今回はみんなで美味しくバーベキューとスコアオリエンテーリングを1日楽しむことができた。スコアオリエンテーリングとは、決められた20か所のポイントを制限時間内にどれくらい回れるかを競うゲームである。貸切バスの車内では「ミニクイズ大会」を行い、非行防止やインターネット(SNS)の注意点、警察相談ダイヤルなどをわかりやすく伝えることができた。参加した子どもたちからは「とても楽しい1日でした。来年も参加したいです!」と笑顔で自宅に帰っていった。 私たち補導員活動の「見える化」をさらに推進するために、今後も社会参加活動や様々な地域イベントに積極的に参加することで認知度アップをさらに図っていきたい。 旭区民まつりにおける非行・被害防止活動 旭連絡会 10月20日(日曜日)、旭区役所において、毎年恒例となった旭ふれあい区民まつりが開催された。朝早くから、補導員、署員が協力して、ブース内の準備をおこなった。来場した子どもたちもブースにおいて、「おおだこポリス4つのお約束」のチラシと補導員手作りのミニランドセルを手渡したり、子どもたちの手をとり、教えながらミニランドセルを作成したりした。小さなパーツに苦戦しながら、真剣な表情で作成していた。無事完成すると、我々と子どもたちは互いに顔を見合わせ、自然と笑顔がこぼれた。そして一生懸命作ったミニランドセルを大事そうに手に持っていた。 子どもたちが巻き込まれる悲しい事件が増えている昨今、私たち補導員の活動が未来ある子どもたちがいつまでも笑顔で安心した生活ができる環境づくりの一助になればという思いを込めて、旭連絡会は活動を続けてゆく。 豊かな感受性と健全な精神を育む農業体験 戸塚連絡会  毎年社会参加活動として戸塚区内の小学2年生に対し、芋の苗植えから芋掘りまでを体験させる、『農業体験』を実施した。 毎年行う農業体験の中で私たちが注力している事は、子どもたちに身近にいる私たち補導員の存在を知ってもらうことである。私たち補導員が、地域の子どもたちに栽培から収穫までの継続的な活動を毎年続けることで、少しずつ私たちの存在が浸透し、今では道で会うと子どもたちから元気なあいさつをされるようになった。 あいさつは、特段の準備を必要としない、一番簡単に実施できる防犯活動であると考えている。 農業体験という学びを通じ、子どもたちと私たち地域の大人が関係を築き、子どもたちを守る環境を整えることは、結果として私たち補導員の活動である見守り活動に繋がると考えている。子どもたちが「見る、聞く、味わう、嗅ぐ、触れる」等の感覚を総動員させながら、成長していく姿を間近で見守ることができる事を嬉しく思う。 つるみ臨海フェスティバル 鶴見連絡会 10月19日(土曜日)、入船公園つるみ臨海フェスティバル会場において、幼児44人、小学生、41人、警察官3人、少年補導員13人の総勢101人で社会参加活動を実施した。会場ではテントブースを借り、子どもたちと一緒にペンツル風船を準備してアートバルーン作りをした。アートバルーン作成中は風船が割れることも多く、子どもたちも大騒ぎして楽しい活動となった。また、幼児、小学生と補導員が協力して作った剣約200個に健全育成と非行防止活動の短冊を付け、会場に来た皆さんにも配布した。 本事業の主旨である青少年の健全育成と非行防止についての啓発活動となれば幸いである。 幸区民祭における啓発活動 幸連絡会 10月19日(土曜日)、幸区役所において、「第42回幸区民祭」が開催された。少年剣友会の子どもたち、保護者、補導員及び署員が参加し、少年の健全育成、非行防止や詐欺被害防止を目的としたチラシ及び啓発物品の配布を実施した。少年剣友会の子どもたちが道着を着用して元気なかけ声で声かけしたことにより、多くの方々から注目を浴び、反響のある活動となった。 ポンポン船の作成 海老名連絡会 8月3日(土曜日)、今泉小学校において、同校5、6年生の児童とその保護者が参加して、補導員指導のもと、ポンポン船を作成する社会参加活動が行われた。 補導員が子どもたちに、「どのようにやったら真っ直ぐに進むかな?」と問いかけると、「帆の角度をもう少し上げるのかな?」など、試行錯誤を繰り返しながらポンポン船を作り上げた。自分たちで作ったポンポン船をプールに浮かべてみると、船が動き出すのを見て歓声が飛び交っていた。自分たちで考え、何度も工夫を凝らすことでこの上ない達成感があふれていた。次回もさらに有意義な活動となるよう準備していきたい。 高津区民祭における啓発活動 高津連絡会 12月15日(日曜日)、大蓮寺で開催された「2024GRANTフェスティバル」に補導員8人、署員3人の計11人が社会参加活動として参加した。幼児から成年までのダンスステージをメインとしたイベントでは、駄菓子・クレープ・コーヒー等の屋台販売も行われており、参会者・スタッフ及び来場者は全体で400人ほどであった。  当会の参加の目的は二つあり、ひとつは来場者への薬物乱用の防止や闇バイト・特殊詐欺への関与の防止といったリーフレットを配布すること。「いかのおすし」の合言葉を説明したうえで、いかのおすしホイッスル等を配布。もうひとつは子どもたちと一緒にバルーンアートを作成すること。子どもたちは補導員・署員のサポートにより、剣や子犬などのバルーンアートを一生懸命作り、交流を深めることができた。 啓蒙活動にも一定の手ごたえを感じた一日であった 社会参加活動を実施して 茅ケ崎連絡会 8月27日(火曜日)、中央公園において、非行防止教室、花及び球根の植え込み活動を実施した。 小学校等の協力のもと、夏休み期間中であるにもかかわらず、22人の子どもたちが集まってくれた。植え込み活動を開始したころ雨が止み、太陽が顔を出してくれた。参加した子どもたちは社会貢献への積極性を見せていた。参加者同士で声を掛け合い、和気あいあいと楽しそうに活動していたのが印象的であった。当初、不安な表情を見せている子もいたが、時間が進むにつれて笑顔になっていく姿を見てうれしく感じた。 子どもたちが植えたホウキ草は、葉が赤くなった後、ホウキにして、活動に参加した子どもたちの通う学校へ寄贈したいと考えている。 地元児童とのゴミ拾い活動 大磯連絡会 8月28日(水曜日)、地域のゴミ拾い活動を行った。補導員と一緒に活動する児童は、二宮町に所在する養護施設、心泉学園の子どもたちで、通学路や二宮駅周辺を3班に分かれて実施した。通学路も注意して見ると結構なゴミが落ちていた。子どもたちは、燃えるゴミ、ビン、カン、タバコの吸い殻を分別しながら拾い集めた。1時間余りの活動の中で子ども自らゴミのポイ捨てやマナーについて考えることができ、また、補導員とも和やかな雰囲気で触れ合い、貴重な時間を過ごすことができた。活動を振り返ってみると、特に多かったゴミは側溝に溜まったタバコの吸い殻ということが分かった。様々なゴミが下水道へ流れ海へと放出されると私たちが住む大磯や二宮の海岸が汚れてしまいます。今回の社会参加活動を通して地球環境問題や社会モラルについて大人も子どもたちも学ぶことができた。 高校生との花植え活動の実施 松田連絡会 6月13日(木曜日)、開成駅西口ロータリーにおいて、署員と県立吉田島高等学校草花部の生徒が参加して、花壇の花植え活動を実施した。 花壇を整理した上で、開成町のゆるキャラ「あじさいちゃん」の応援もあり、生徒たちが用意したベゴニアやマリーゴールドの花植えを行い、町の環境美化につなげる活動を実施した。 普段なかなか話すことがない生徒たちと日常の何気ない話をして交流を深めることができ、地域の貢献活動にもなり、とても有意義な時間を過ごせた。 毎年生徒が一生懸命にお花を育て、植えてくれているので、今後もこうした交流の場をつなげていきたいと思う。 闇バイト等の犯罪加担防止に向けた非行防止教室 伊勢原連絡会 12月16日(月曜日)、県立伊勢原高校のグランドにおいて、高校生30人、補導員及び署員計40人が参加して、社会参加活動を実施した。当日は、元プロサッカー選手で、現在はユーチューバーとして活躍している森保翔平氏(現サッカー日本代表監督森保一さんの長男)を講師に迎え、伊勢原高校のサッカー部員を対象に、闇バイト等の犯罪加担防止を呼びかけるとともに、サッカー教室を通じて少年の健全育成を図ることを目的として指導してくださった。サッカー教室では、自身のプロサッカー選手としての経験を実際のプレーで見せながら生徒に指導し「日々の練習の一つ一つを真剣に取り組むことが大切。それが試合の時に出る。」と語った。練習後には、闇バイトの危険性や犯罪加担防止を呼びかけ、「簡単に手に入るお金はないし、世の中はそんなに甘くない。自分の努力でお金を稼いだ方がいいし、その方が自分のためになる。」と訴え、生徒たちも、森保氏の言葉を真剣な眼差しで耳を傾けていた。 中学生と園児との交流 大和連絡会 7月9日(火曜日)、大和あけほの幼稚園において、少年補導員と市立渋谷中学校ボランティア委員が同幼稚園の園児に防犯教室を実施した。去年と同様、今回もボランティア委員全員が参加した。 今回は、園児たちがとても元気で、おおだこポリス 4つのおやくそくの踊りを「もう1回やりたい」と何度もねだり、最後は、中学生の方がギブアップするくらい、踊りを楽しんでいた。 生徒の1人は、「園児たちとのふれあいはとても楽しかった」と話しており、地域の人々とふれあい、交流を深める良い活動となった。 高校生による非行防止教室とひまわり播種活動 座間連絡会 6月9日(日曜日)、座間署及び入谷駅周辺において、市立入谷小学校の児童と共に非行防止教室及び環境美化活動、ひまわりの播種活動を実施した。 今回は、県立座間高等学校女子バスケットボール部員が児童に非行防止教室を実施した。部員と年齢が近い児童は、熱心に非行防止教室の説明を聞いていた。また、部員からの質問にも積極的に手を挙げ答えていた。児童の中には緊張した様子も見受けられたが、非行防止教室実施後は、皆楽しそうにひまわりの看板づくりをしていた。入谷駅に移動し、環境美化活動実施後、ひまわりの播種活動が始まると、自ら積極的に大人へ質問していた。柵や看板を立てたり、鳥除けテープを張り巡らせたりすることはなかなかできない体験で、児童は苦戦しながらも、お互いに協力し合い見事にすべての作業を完成させた。 活動を実施し毎回子どもたちの素直で楽しそうな姿を見ると、今年も実施してよかったと感じる。 自殺企図者の発見協力に対する感謝状の贈呈 令和6年10月、麻生連絡会の本田知生補導員は、自身の活動する地区において、書き置きをした行方不明者がいることを知り、積極的に探したところ、自殺の準備をしていた行方不明者を発見するとともに保護しました。人命救助を最優先とした行動から尊い命を救った功労で、麻生警察署長から感謝状が贈呈されました。 訃報 高津少年補導員連絡会 戸張 抄智子 様 令和6年10月ご逝去 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 編集後記 『かけはし54号』をお読みいただきありがとうございました。 社会全体がコロナ前の生活に戻りつつある中、子どもたちを取り巻く環境は大きく変わりました。それでも連絡会ごとに様々な活動を継続したり、新たなことにも挑戦したりと、補導員の方々が日々子どもの健全育成を図るためにご尽力されているようすが伺えます。活動を通して子どもの声を聴く、その積み重ねが改めて大切であると気づかされます。 最後に54号発行にあたり、寄稿、ご協力いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。 広報啓発推進委員会委員長 橋本 紳二