かけはし 神奈川県少年補導員連絡協議会だより 第53号 令和6年10月22日 少年補導員活動統一標語 ひと声かけて非行・被害防止!! 発行者/神奈川県少年補導員連絡協議会 連絡先/神奈川県警察本部生活安全部少年育成課 代表電話番号 045 211 1212 内線 3122  http://www.police.pref.kanagawa.jp 会長挨拶 神奈川県少年補導員連絡協議会会長 前頭 七恵 令和6年度、前任の横田会長の後任として県少協の会長の重責を仰 せつかりました、県央地区厚木連絡会の前頭七恵と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  さて、コロナ禍で停滞していた日常が、ほぼ以前の生活に戻りつつある昨今ですが、少年非行の現状では、少年による刑法犯の検挙人員が前年比から増加してきていると耳にしました。種々の報道からも、少年による凶悪重大な事件や、SNSに起因する犯罪が後を絶たないことがわかります。地元地域での街頭補導活動をしていても、子どもたちに会って話しをすることが少なくなっています。また、学校教育の中でも、ICT環境が整備され、ネット社会に触れることが多くなっています。少年たちが犯罪に巻き込まれないようにするには、どのように導いていったらよいのかが問われているように思います。我々補導員は、様々な職種の方々、年代も幅広く、地域の中で活動しているボランティアです。『地域の子どもたちは、地域で育てる』ことを念頭に置いて、警察のご指導を受けながら学校をはじめとする関係機関と連携して、同じ補導員の仲間とともに手を携えて、次代を担う子どもたちの健全育成に努めてまいります。  最後になりましたが、皆様のご健勝と益々のご活躍を祈念いたしております。 顧問挨拶 生活安全部長 小林 千秋  今春、生活安全部長として着任いたしました小林です。皆様方には、平素から、少年の非行防止、健全育成の活動にお力添えいただき、心から感謝申し上げます。本年は、神奈川県警察創立150年となる節目の年でありますが、少年補導員の歴史を振り返ると、昭和39年に「民間少年補導員」が誕生したのが始まりであり、本年で60年目を迎えることとなります。この間、少年を取り巻く環境は大きく変化しており、少年の非行防止、健全育成の活動は、こうした時代の変化に対応しながら各種対策を推進することが大切です。皆様方におかれましては、引き続き地域の少年の非行防止、健全育成の中核として、私たちと共に街頭補導活動や各種啓発活動などにお力添えいただきますようお願い申し上げます。 参与挨拶 少年育成課長 柳 博泰  今春、鎌倉警察署長から少年育成課長に着任しました。日頃から地域に根ざした少年の健全育成にご尽力いただいている少年補導員の皆様の活動に、心から感謝を申し上げます。近年、少年がSNS等を利用して、いわゆる「闇バイト」に応募し、強盗や特殊詐欺に加担して検挙される事件が社会問題化しております。その他にも、SNSに起因した福祉犯の被害、いじめ問題、児童虐待事案など少年を取り巻く環境は大変厳しい状況にあります。警察では、組織を挙げて各種対策を推進しておりますが、警察の力だけでは限界があります。地域の実態を一番理解されている皆様方のお力は必要不可欠です。皆様方の活動をサポートし、創意工夫した取り組みを推進して参りたいと考えておりますので、益々のご協力を賜りますようお願い申し上げます。 令和6年度 全国少年警察ボランティア協会 少年補導功労者表彰 6月13日(木曜日) 東京都内のグランドアーク半蔵門において「栄誉金章」、 7月22日(月曜日) 警察本部において「栄誉金章・栄誉銀章・栄誉銅章」の伝達式が行われた。  【栄誉金章】 金子 利昭(中原)  【栄誉銀章】 細川 亨(戸部)  小山 宏明(川崎)  【栄誉銅章】 土屋 富美枝(南) 鹿島 明美(神奈川) 松井 千惠子(幸)  伊東 よし子(厚木) 岩堀 進吾(大和) 山田 江身子(津久井)  若林 旬(逗子) 熊澤 孝治(大磯) 「全少協栄誉金章を受賞して」中原少年補導員連絡会会長 金子 利昭 この度、功労者栄誉金章を受賞させていただき大変光栄に思います。この賞をいただけたのは、中原連絡会に在籍してくれた会員と中原警察署員、関係機関のご協力とご理解があったからだと思います。 補導員の委嘱を受けてから早いもので22年が経過しました。私が補導員活動を始めたころは、夜間パトロールで公園やコンビニ駐車場、ゲームセンター、パチンコ店を回った際、タバコを吸っている少年少女が多数おり、この子たちに声掛けを行い、少年の非行防止に努めていました。夜間パトロールは現在でも継続して実施しているところではありますが、現在は、小学生も半数以上の子どもたちがスマートフォンを持っている時代なので、犯罪に巻き込まれないようにするため、各小学校に赴き、スマートフォン等を正しく利用するサイバー教室を実施することにしました。まず自分たちが正しい使い方等を理解するため、CSV委員から知識を教えてもらったり、他の連絡会のサイバー教室を見学したりして勉強をしました。 時代の変化により、子どもたちを取り巻く環境も変化しており、我々の活動も時代に合わせていかなければならないと思っています。しかしながら、それは個人の力でできることではないので連絡会の仲間、関係機関の方々と連携しながら今後も精力的に補導員としての活動を続けていきたいと思っています。 栄誉銀章を受賞して 戸部少年補導員連絡会会長 細川 亨 この度は、栄えある賞を頂戴しまして誠にありがとうございます。これもひとえに署員の方々をはじめ、戸部連絡会の皆様のあたたかなご支援の賜物と心より感謝申し上げます。 補導員を委嘱されてから19年が経ちます。きっかけは地域の少年野球チームの指導者をしていたことでしたが、子どもたちと関われることはとても楽しみでした。7年前に一度は病に倒れましたが、周囲の支えを励みに回復に努め、会長として今日まで継続することができ、ありがたく思っています。 青少年を取り巻く環境は変化の一途を辿っていますが、連絡会は活動の原点である横浜駅周辺の繁華街での街頭活動をはじめ、学校の見守りや防犯教室を主に取り組んでいます。今後も「チーム戸部」の一員として青少年の健全育成を願い、そこに向けて地道な活動を続けていきたいと思います。 栄誉銀章を受賞して 川崎少年補導員連絡会会長 小山 宏明 この度は、栄誉銀章を受賞させていただきありがとうございます。この賞を頂くことができたのも、日頃よりご指導下さる川崎警察署の皆様、一緒に補導活動をしている補導員の皆様のおかげと、心より感謝を申し上げます。川崎警察署長より委嘱を受けてから25年になります。その当時はいじめが社会問題になっていた時期でした。先輩に誘われて自分も青少年の非行防止の一助になればと思い入会させていただきました。以前は、興味本位からの喫煙、飲酒から、薬物乱用、SNSを通じての誹謗中傷、オレオレ詐欺に加担する闇バイト、反グレ集団、暴力団との関わり等多岐にわたるようになりました。最近では、以前のように街頭での少年少女への声掛けは減って来ていますが、県下一斉補導活動、見守り活動、防犯教室等を根気強く続け、活動していきたいと思います。 令和6年度 県少協総会及び新理事紹介 5月27日(月曜日)、横浜市のホテルプラムにおいて、「令和6年度神奈川県少年補導員連絡協議会総会」が開催された。県少協会長、少年育成課長からの挨拶のほか、事業実施結果等の報告、事業計画等の議案について審議し、活発な意見交換が行われたのち、本年度の議案が可決承認された。 また、役員改選により会長、副会長、会計、理事が新たに就任した。 会長 前頭 七恵 県央地区(厚木) 副会長 佐藤 善樹 川崎地区(幸) 副会長 今野 正德 県西地区(小田原) 会計 佐藤 善樹 川崎地区(幸)〔兼務〕 理事 広報啓発推進委員会担当 梁田 理恵子 横浜第1地区(伊勢佐木) 壬生 恭子 湘南地区(藤沢北) CSV委員会担当 振原 俊也 三浦地区(横須賀) 横溝 憲治 横浜第4地区(港北) 野本 則明 横浜第2地区(金沢) 入倉 信幸 横浜第3地区(泉) 小島 信幸 相模原地区(津久井) 広報啓発推進委員会について 広報啓発推進委員会 委員長 橋本 紳二(磯子) 本年度、委員長を務めております磯子連絡会の橋本です。当委員会は各地区から選出された10人の委員で構成しています。  活動は、少年補導活動を広く紹介するため、少年補導員及び関係機関や関係団体である県内の各警察署や各学校等に配付する広報機関紙「かけはし」を本年度2回発行する予定です。  なお、これまで「かけはし」は縦書きにて発行していましたが英語やカタカナの表記、または3桁以上の数字の表記の読みにくさ等を解消するため、本年度より横書きに変更して発行することといたしました。原稿の投稿におきましては、各種イベントを開催される各連絡会のみなさまのご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願いいたします。 CSV(サイバースクール・ボランティア)委員会について CSV委員会 委員長 小倉 滋朗(平塚) 「サイバースクール、新たな教材の開発」  昨年度委員会活動の一つとして、いくつかの署での研修や地区カンファレンスでのサイバースクールの実践を行った。結果は我々にとっても満足のいくもので、各署、各地区からも好評の声をいただいた。そのような中で委員会としては次のステップを考えなければならないだろうと話し合った。結論は現状のインターネットアイテムのなかで子どもたちが最も被害を受けやすいSNS利用の弊害を伝える必要があるだろうということだった。  本年度も本委員会では子ども達のSNS利用の現状を調査研究を重ねたうえ、新たな教材を開発する委員会活動を開始しており、再度素晴らしい教材を県内の補導員に提供する予定です、  新任少年補導員研修について 7月27日(土曜日)、警察本部19階大会議室において、新任少年補導員研修が開催された。今年度少年補導員として委嘱を受けた72人を対象に行われ、研修では、少年補導員制度の概要や心得を学び、少年補導員の任務や補導活動について理解を深めた。さらに舞台上で街頭補導活動を実演した様子を見ながら、青少年への声かけや関わり方について学んだ。 少年指導委員研修について 6月15、22、29日(土曜日)、警察本部19階大会議室において、少年指導委員の研修が開催された。この研修は、毎年1回開催され、今年度は少年指導委員384人を3日間に分けて行われた。今回は、ロールプレイを取り入れ、受講者が実際の場面を想定できるようにした。実演した委員は、丁寧な言葉遣いで対応し、他の委員からはとても分りやすいと好評であった。 訃報 相模原連絡協議会 田邉 俊明 様 令和6年7月ご逝去  謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 編集後記 「かけはし」53号をお読みいただきありがとうございます。これまでの検討を重ね、今回初めて横書きで発行しました。「読みやすくなった」、「まだ慣れない」等さまざまな反響があるかと思います。そうした声が何気ない会話の中で起こり、みなさまの交流がさらに広がれば幸いです。今後の参考にぜひ、率直なご意見をお聞かせください。 事務局紹介(少年育成課少年環境係メンバー) 広報啓発推進委員の皆様、取材や執筆にご協力くださった皆様とともに、事務局も力を合わせて頑張ります。