表紙 神奈川の警察 Kanagawa Prefectural Police 2025 県民の 安全安心を 守る 〈特集〉県警察のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) 1ページ 特集 警察のデジタルコンテンツへの取組 多くの人がスマートフォンやパソコンを使用している今日、インターネット上での交流には、SNSが盛んに使用されています。当県警察では、ホームページや各種SNS等を利用した広報啓発活動を推進しています。 神奈川県警察公式SNS一覧 https://www.police.pref.kanagawa.jp/about_kpp/koho/sns/twitter_list.html X(旧ツイッター) 当県警察のSNSは、捜査第二課が詐欺の注意喚起を行うためにツイッターを開設したところから始まりました。 令和に名前はXへと変わりましたが、SNSの社会的な広まりにつれ、各所属の取組が活発化しています。 令和7年3月現在、本部15所属、警察署42署が開設しており、より新鮮な情報の発信に取り組んでいます。 本部所属では各種広報やイベントの情報など各課の専門性を生かした情報発信をしています。 犯罪抑止対策室 鉄道警察隊 運転免許センター 危機管理対策課 ほか 各警察署では管内の事件事故の発生状況など、地域に根差した情報発信をしています。 金沢警察署 横浜水上警察署 松田警察署 海老名警察署 ほか インスタグラム 当県警察のインスタグラムは、新型コロナウイルス感染症拡大のさなか、本部庁舎の見学案内を中止した際に、見学コースを紹介する画像を掲載すれば、見学に来られない小学校等で学習に活用していただけるのでは、との発案で開始しました。 現在は、特殊詐欺撲滅の啓発画像や、警察犬の活躍、各警察署の一日警察署長、音楽隊が参加した各種パレード等の写真を多数掲載しています。 県警察公式インスタグラム https://www.instagram.com/kanagawapolice_koho 2ページ ユーチューブ 当県警察の公式ユーチューブでは、採用情報や防犯、交通安全などの警察広報に関する情報を動画でお知らせしています。 警察業務の紹介や、採用試験の情報、特殊詐欺犯人の電話音声の動画、110番の適正利用の呼びかけなどの内容を掲載しています。 県警察公式ユーチューブ https://www.youtube.com/@kanagawapolice_koho 公式アプリケーション かながわポリス 交通総務課が主体となって作成した多機能アプリです。 主な機能として、交通ルール学習機能や防犯ブザー機能、ちかん対策機能があり、県内の事件・交通事故の発生状況など県警察各部が発信している情報も集約されています。 特に自転車や特定小型原動機付自転車などのルールを学ぶ機会が少ないものに対し、学習する場として「スマートチリリンスクール」があり、合格点に達すると、デジタルライセンスやデジタルチリカなどが取得できます。 かながわアプリ ダウンロード https://app.police.kanagawa.dsvc.jp/html/install/index.html?type=hp 110番アプリ(警察庁開発) 「110番アプリシステム」は警察庁が開発し、事件事故の発生(通報)場所を管轄する都道府県警察に通報するもので、聴覚や言語に障がいがある方など音声による110番通報が困難な方がスマートフォンなどを利用して、文字や画像で110番通報できるシステムです。 このシステムは、言語や聴覚に障がいがあり、音声による110番通報が困難な方のためのものです。音声による110番通報が可能な方は、電話による110番通報をお願いします。 3ページ 総務部 広報県民課 警察広報の推進 広報県民課では、警察の業務に親しんでいただくための警察広報活動を行っています。幅広い年齢層へお届けするため、広報誌の作成、ホームページ、県警公式ユーチューブや公式インスタグラムなどのSNSによる情報発信施策、音楽隊の演奏活動などを通じて、警察活動についての情報発信を行ったり、庁舎見学などを受け付けています。 写真 小田原三の丸ホールにおける定期演奏会 サイバーセキュリティ対策本部 サイバー空間における犯罪被害を防ぐ サイバー空間では、日々、新しいサービスや技術が開発され、利用される中、それらを悪用した新手のサイバー犯罪が発生しています。 サイバーセキュリティ対策本部では、こうしたサイバー犯罪の被害を防止するため、中小企業に対するセミナーや、サイバー防犯ボランティアと連携した小中高校でのサイバー防犯教室、様々なイベントの場やデジタルサイネージを活用した注意喚起を行うなど、県民の皆様への啓発活動を推進しています。 4ページ 警務部 採用センター 未来の治安を担う優秀な人材を求めて 採用センターでは、各所属と連携して、警察官や警察事務職員を目指している皆さんに、より興味を深めていただけるよう様々なオープン・カンパニーや警察官採用試験合格者を対象とした説明会を開催しています。 採用イベントであるエンジョイ!ポリスワークでは警察学校の寮室見学のほか、白バイ隊員のテクニカル走行、警察犬の訓練見学等が行われました。 他にも最終合格者には警察学校の見学会を実施したり、遠方の受験者向けにオンライン説明会を実施するなどしています。 写真 エンジョイポリスワーク 警察学校見学会 オンライン説明会の開催風景 被害者支援室 広報啓発活動 犯罪被害者やそのご家族を支援するための各種活動、そして、これらの方々を支える地域社会をつくるための広報・啓発活動を行っています。 犯罪被害者等支援シンボルマーク ギュっとちゃん 犯罪被害者やご家族の視点に立った支援活動 犯罪被害者やそのご家族を支援するため、県・警察・神奈川被害者支援センターの三者が一体となり、犯罪被害者等のニーズに沿った途切れのないきめ細かな支援活動を進め、被害者の抱える問題を少しでも解決できるように努めています。 また、専用の相談室や車内を使用するなど、プライバシーの保たれた相談しやすい環境づくりにも努めています。 5ページ 生活安全部 生活安全総務課 特殊詐欺被害防止対策の推進 令和6年中、特殊詐欺は県内で1,999件、約65億5,800万円(暫定値)もの被害が発生しました。 犯人からの「だましの電話」を受けないためには、固定電話対策が有効です。 県警察では、県民の皆様に向け、「常時留守番電話設定」、「迷惑電話防止機能付き電話機の普及促進」や「国際電話不取扱受付センターの周知」等に関する取組を推進しています。 ・常時留守番電話に設定しましょう ・迷惑電話防止機能付き電話機を活用しましょう ・国際電話番号からの着信を休止しましょう 写真 迷惑電話防止機能付き電話機使用体験 SNS型投資・ロマンス詐欺を防ぐために SNS型投資・ロマンス詐欺の手口は非常に巧妙で、一度ダマされると、詐欺と気づくまで、何度もお金をだまし取られることで被害金額が高額になる場合が多いのが特徴です。 被害に遭わないためにも、しっかりと手口を理解することが重要です。 県警察では、県民の皆様に向け、手口や「気を付けるべきポイント」を防犯講話やイベントのほか、SNSをはじめとする各種広報媒体を活用して周知活動を推進しています。 ・「投資」に誘導されたら要注意 ・必ず儲かるは詐欺 ・会ったことのない、その人、本物ですか? 画像 Xに投稿したSNS型投資・ロマンス詐欺の注意喚起 6ページ 生活安全部 少年育成課 リンゴちゃん物語 犯罪実行者募集情報に応募して犯罪に加担する少年や大麻事犯で検挙される少年が高水準で推移していることから、少年でも分かりやすく学べる啓発動画「リンゴちゃん物語」を制作し、学校における非行防止教室等で積極的に活用するなど、少年の匿名・流動型犯罪グループへの加担防止や薬物の危険性を訴えています。 また、学校現場からアプローチできない有職・無職少年については、街頭補導時による指導や各種SNS、運転免許センターのデジタルサイネージを活用した広報啓発活動を推進しています。 画像 啓発チラシ リンゴちゃん物語 ストップ!薬物乱用! 啓発動画 リンゴちゃん物語 薬物乱用防止教室はじめました! https://www.youtube.com/watch?v=aFvPXOYya60 啓発動画 リンゴちゃん物語 特殊詐欺編 https://www.youtube.com/watch?v=2hBwkHhxkZA 7ページ 地域部 地域総務課 アクティブ交番の運用 県警察では、平成31年3月、「神奈川県警察交番等整備基本計画」を策定し、令和2年度から交番統合を進めています。 交番統合後の治安対策として、交番機能とパトカーの機動力を兼ね備えた「アクティブ交番」を(令和7年4月1日現在)32台導入し、統合した地域の駅前、公園、商業施設等で、落とし物や事件・事故等の受理、警察相談への対応、児童の見守り活動などを行っているほか、機動力を発揮してのパトロールも実施しています。 写真 第100回箱根駅伝大会における沿道警戒(函嶺洞門)に従事 落とし物の届出や各種相談に対応 山岳遭難・水難防止対策 地域総務課では、山や海、湖などを管轄に持つ警察署を対象にした救助訓練の実施や、実際の遭難事案に際しての救助活動の連絡調整など、様々な活動を行っています。 また、当県の豊かな自然を安全に楽しんでいただけるよう、各警察署と協力して各種啓発活動をはじめ、神奈川県や登山アプリを提供する企業との山岳遭難防止協定の締結など、総合的な対策を実施しています。 8ページ 地域部 通信指令課 令和6年中、約106万6,000件、29秒に1件の割合で110番通報がありました。 通信指令室では、事件事故の現場にいち早く警察官を派遣するため、迅速的確な110番の受理と無線指令に努めています。 画像 はい、110番です。事件ですか、事故ですか。 至急!至急!緊急配備を発令する。 鉄道警察隊 鉄道警察隊は、駅施設等の警戒のほか、運行中の電車に乗車し、痴漢・盗撮、すり、不正乗車等の各種犯罪や近年発生した鉄道利用者を狙った凶悪事件に対する警戒活動を行っています。 また、鉄道会社との協力体制を構築し、各種訓練や防犯キャンペーンを合同で行うなど、鉄道利用者の安心・安全を守るため、昼夜を問わず活動しています。 9ページ 刑事部 捜査第三課 社会問題化する窃盗事件への取り組み 全国的に、金属ケーブルなどの金属類の盗難、ドラッグストアにおける大量の化粧品の万引き、高値で取引される高級車をねらった自動車盗が多発しています。 捜査第三課では、これらの犯行グループを検挙するとともに、盗品の流通経路を遮断するため、捜査を推進しています。 科学捜査研究所 科学鑑定 科学捜査研究所では、現場に残されたDNAや薬物、化学物質などの各種資料を鑑定し、捜査の裏付けや現場での捜査を側面から支援しています。 写真 火災鑑定活動 機動捜査隊 機動力を活かした刑事集団 機動捜査隊は、治安情勢の変化に即応し、県内全域における各種事件の初動捜査のほか、重要事件や広域にわたる事件の捜査を担っています。 また、特殊詐欺や組織的な強盗、窃盗をはじめとした「匿名・流動型犯罪グループ」による事件などの検挙活動も積極的に推進しています。 10ページ 鑑識活動 鑑識課は、犯罪現場において、指紋、足痕跡、DNA型資料などの証拠資料を収集し、科学的技術を駆使して鑑定を行うほか、警察犬や似顔絵などを活用し、事件の早期解決を目指します。 暴力団対策課 特殊詐欺時限被疑者の検挙 暴力団対策課特殊詐欺対策室では、特殊詐欺組織の撲滅に向けた捜査を推進しており、フィリピン共和国内において架空料金請求のだましの電話を架けていた被疑者8人を検挙しました。 薬物銃器対策課 広報啓発活動の推進 薬物銃器対策課では、薬物乱用防止講演やキャンペーンの実施、SNS等の活用により、幅広い世代に対する薬物乱用防止広報啓発活動を実施しています。 また、遺品整理等で拳銃を発見した際に警察へ通報するよう呼びかけたり、拳銃110番報奨制度の周知に努め、拳銃情報の提供を呼びかける広報啓発活動に取り組んでいます。 薬物末端乱用者の検挙と薬物犯罪組織の撲滅 覚醒剤、麻薬等の違法薬物の密売や密輸入は、暴力団や外国人犯罪組織の資金源となっています。 薬物銃器対策課では、需要の根絶と供給の遮断を両軸に、末端乱用者の徹底検挙と密売組織の壊滅のため、関係機関と連携した水際対策を強化しています。 11ページ 交通部 交通総務課 様々な企業・団体とタイアップした各種交通安全活動への取り組み ・株式会社崎陽軒 包装紙裏面に掲載 ・株式会社崎陽軒とコラボ 「シウマイ弁当」でおなじみの崎陽軒と連携して、同社の「ひょうちゃん」を交通安全広報大使に委嘱し、交通安全キャンペーンを行ったり、コラボ製品を通じて普及活動を図りました。 ・森永製菓株式会社とコラボ 歩行者の交通事故防止対策として、森永製菓と連携し、参加・体験型の交通安全教室を実施し、同社の『キョロちゃん』反射材シールを配付しました。 ・パウ・パトロールとコラボ テレビ東京系列で放映しているアニメ「パウ・パトロール」と連携して、ポスターの掲示やオープニングセレモニーを実施しました。 ・警視庁と合同による二輪車交通事故防止活動 東京と神奈川を結ぶ国道15号の六郷橋にて引き込み型交通安全教育を実施しました。 ・自転車ロードレース選手との連携 自転車運転中の罰則強化に伴う声かけ活動を行い、法改正の周知を図りました。 12ページ 交通部 運転教育課 運転に不安を感じたら…まずは相談 気持ちハレバレ 運転免許センターの安全運転相談室では、安全運転相談ダイヤルを設置し、運転に不安を感じる高齢者やそのご家族から運転免許の継続、返納等に関する相談を受け付けています。 安全運転相談ダイヤル (神奈川県警察運転免許センター安全運転相談室) 短縮電話番号 シャープ8080 受付時間 平日 午前8時30分から午後5時まで (祝日、年末年始を除く) 高齢者講習等の予約はお早めに 70歳以上の方が運転免許を更新する場合は、運転免許センターや自動車教習所等で高齢者講習・認知機能検査・運転技能検査を受ける必要があります。 高齢運転者人口の増加により、実施機関が大変混雑している場合がありますのでお早めに予約をお願いします。 運転免許センターでの講習・検査又は運転免許センターから県内各所へ出張しての講習・検査を希望される方は、下記までご相談ください。 神奈川県警察運転免許センター 高齢者講習等予約専用ダイヤル 電話番号 0570‐050‐504(ナビダイヤル) 受付時間 平日 午前9時から午後4時まで ファックス 045‐366‐5640 (祝日、年末年始を除く) 自動車教習所等での受講を希望される方は、自動車教習所等に直接お問合せください。 13ページ 警備部 公安第一課 サイバー攻撃事案の捜査等を通じた実態解明の推進 近年、世界各地で機密情報や知的財産の窃取、重要インフラの機能停止等を企図したとみられるサイバー攻撃が相次いで発生しています。 公安第一課では、関係各部門と連携してサイバー攻撃事案の捜査を進めるとともに、不正プログラム等の解析結果や犯罪捜査の過程で得た情報を総合的に分析し、攻撃者及び手口の実態解明を進めています。 これらの情報は、被害の未然防止・拡大防止に向けた取組のほか、サイバー攻撃の攻撃者を公表し、非難することでサイバー攻撃を抑止する、いわゆるパブリックアトリビューションにも活用されています。 警備課 写真 横浜DeNAベイスターズ日本一優勝パレード2024警備 26年ぶりにプロ野球日本一に輝いた横浜DeNAベイスターズ日本一優勝パレード2024に係る雑踏事故及びテロ等不法事案の未然防止を図る警備対策を実施し、警備を完遂しました。 14ページ 危機管理対策課 大規模災害に備える 災害発生時のあらゆる状況に対応するため、倒壊家屋からの救出や水難救助など、実践的な訓練を行っています。 迅速かつ的確な救出救助の実現を目指し、災害発生時には、培った技術と体力で迅速な救出・救助活動を行い、県民の安全を守ります。 写真 土砂撤去訓練 救助ボートでの訓練 公安第二課 要人警護の万全を期す 令和4年7月、奈良市内において安倍晋三元内閣総理大臣が街頭演説中に銃撃を受け、殺害されるという重大事案が発生し、令和5年4月には和歌山市内において演説を予定していた岸田内閣総理大臣(当時)に向けて爆発物が投てきされる事案が発生しました。 県警察では、警護対象者が参加する講演や演説等の実施場所において、主催者や管理者に対して手荷物検査及び金属探知検査の実施や聴衆の安全を確保するための避難経路の設定等を働き掛けるなど、警護対象者及び聴衆の更なる安全確保に向けた取組を推進し、警護の万全を期しています。 写真 主催者による手荷物検査の実施 裏表紙 いままでも、そしてこれからも 安心して暮らせる地域社会を目指して 編集・発行 神奈川県警察本部 総務部 広報県民課 代表電話番号 045(211)1212 ホームページアドレス https://www.police.pref.kanagawa.jp/