児童虐待から子どもを救うために!


毎年、11月は児童虐待防止推進月間です。さしのべて あなたのその手 いちはやく

虐待から子どもを救うために!

児童虐待の現状

平成28年中、全国で検挙した児童虐待事件は1,081件と過去最高で、その被害児童のうち死亡した児童は67人と前年に比べ9人増えました。

神奈川県では、検挙件数が36件で、前年に比べ6件増え、死亡した児童は3人で、前年と同じでした。

児童虐待は密室で繰り返され、時には急速にエスカレートします。より早く発見して対応することが、被害児童を救うことにつながります。

神奈川県内では、次のような重大な児童虐待事件が発生しています。

  長女(7歳)及び二男(5歳)が死亡、母親を逮捕

平成28年2月、母親が長男を連れて来署し「7歳と5歳の子どもの首を絞めた。」と自首したことから自宅を確認したところ、布団の上で横たわる長女と二男を発見し、二人は救急搬送されましたが、死亡が確認されました。この事件で母親を逮捕しました。

  長男(2歳)が死亡、母親を逮捕

平成28年3月、母親が来署し「子どもを布団に寝かせて、首を絞めた。」と自首したことから自宅へ臨場したところ、長男を発見し死亡を確認しました。この事件で母親を逮捕しました。

警察の取組

イラスト:女性警察官

警察では、児童虐待対策について、子どもの生命、身体を守る責務として取り組んでおり、警察本部及び各警察署に「児童虐待対策班」を設置し、児童の安全確認及び安全確保を最優先とした活動を行っています。

警察において、虐待の疑いで児童を保護した事例には次のようなものがあります。

  友人の母親が児童を伴い来所したことによる保護

「家出中の子を連れてきた。」と申告を受け、男児(13歳)から話を聴いたところ、「小学1年のころから、暴行を受けている。」と訴えたもので、実母が「しつけのための暴力である。」などと話していることから保護し、児童相談所へ通告しました。

  万引きの取扱いによる児童の保護

被害店舗からの通報により、男児(16歳)から話を聴いたところ、「母親と二人暮らしであるが、母親は月に1回くらいしか帰ってこない。去年の年末から会っていない。」と話し、母親と連絡が取れないことから、児童を保護し、児童相談所へ通告しました。

  迷子の取扱いによる児童の保護

迷子はいかいの110番通報により、一人で道を歩いていた男児(3歳)を保護し身体を確認したところ、顔や背中に痣があり、「お父さんに叩かれた。」と話したことから、児童相談所へ通告しました。

  万引きの取扱いによる児童の保護

被害店舗からの通報により、男児(7歳)から話を聴いたところ、日常的に両親が食事を用意しないで家を空けていることから、腹が減って食べ物を万引きしたと判ったもので、両親は連絡に応じず、周辺の調査により日常的なネグレクトとして児童を保護し、児童相談所へ通告しました。

  コンビニからの一般通報による児童2人の保護

男児(10歳)及び女児(6歳)が、保護者を伴わず汚れた服装でコンビニエンスストア内をうろついていました。2人は3日前にも雨の中をずぶ濡れで来店しており、その時と服装が同じであったことから店長が通報しました。児童から話を聴いたところ「今日は学校に行かなくていいと言われ休んだ。」と話し、男児(10歳)の目の周りには痣があり、ケガをした理由について質問すると返答に困るなど、暴力を受けているおそれがあることから2人を保護し、児童相談所へ通告しました。

  「泣き声」110番通報による児童の保護

近所に住む人から「子どもの泣き声がする。」との110番通報により、家の前で親を探している女児(3歳)を発見しました。両親は留守で、通報者が以前にも泣き声で児童相談所に通報していることが判ったことから、児童を保護し児童相談所に通告しました。

両親は、帰宅後、「買物のため子どもを家に残し、鍵をかけて出かけた。」と説明しました。

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児童虐待とは?

イラスト:児童虐待

身体的虐待

殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、火傷を負わせる、溺れさせるなど


性的虐待

性的行為の強要、性器や性交を見せる、わいせつな画像を撮影するなど


イラスト:児童虐待

ネグレクト

家に閉じこめる、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、保護者以外の同居人による虐待を放置するなど


イラスト:児童虐待

心理的虐待

言葉による脅し、無視、兄弟間差別的扱い、子どもの面前で配偶者やその他の家族などに暴力を振るう(DV)など


児童虐待は、深刻な社会問題です!

イラスト:社会全体で守る

虐待は、心と身体の発育に様々な影響を与えるばかりか、子どもに生涯残る深い傷を残し、死亡や重度の障害に至るような著しい暴力・放置にエスカレートし、被害を受けた子どもが他人に加害行為を向けたり、虐待が世代間に連鎖する傾向があります。
子どもの未来や生きる権利を奪う児童虐待は、社会全体で考えなければならない深刻な問題です。


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虐待が子どもに与える影響

身体的発育の遅れ

食事が不十分で、発育に必要な栄養が摂れなかったり、虐待によるストレスや欲求不満、保護者との心の交流不足が、児童の身体的発育を阻害することがある。

知的発達の遅れ

頭部への外力(殴る、激しく揺さぶるなど)により、脳や神経系への障害が起こり、児童の知能、言語、運動機能等の発達に遅れを生じさせることがある。

好奇心、環境適応、コミュニケーション、自己表現を抑圧され、言語能力、認知能力の発達が阻害されることがある。

心理的影響

乳幼児期からの保護者との密接な交流(安定した親子関係の絆・基盤)が得られず、自分の周りに起こる出来事を、どう受け止め対処してよいか分からずに、強い緊張、不安の中で、絶えず「臨戦態勢」を強いられ、歪んだ病理的環境に適応した結果、さまざまな問題傾向や性格傾向を発達させることがある。

対人関係の問題

イラスト:不登校

保護者から拒否され、心身を傷つけられた児童は、最も基本的な対人関係である安定した親子関係の絆を構築できないため、対人関係において適度な距離を保てない。


感情コントロールの問題

イラスト:不登校

虐待経験を通して、問題解決のための攻撃性を学習し、目的達成のために粗暴な言動を行うようになり、保護者に対しては、虐待をおそれ内面感情の表出が適切にできない。


自己評価の低さ

イラスト:心的外傷後ストレス障害

保護者の虐待行為の正当化、児童への拒否的な言動により、原因は自分自身にあると考えるようになり、自己評価が低下し、自分の価値を見出せない。


解離性障害

苦痛な体験から自分を守ろうとする防衛的な反応として、感情、思考、行動、記憶の統合性の欠如など不適応障害が生じる。(意識・感情の切り離し、感情麻痺など)生命、身体が危険にさらされることにより、時間の経過によっては癒されない心理的外傷(トラウマ)を生じる。これにより、無気力、おびえ、他者との人間関係における虐待関係の再現等の反応を示す。

問題行動

特に、虐待を受けた子どもが、成長し思春期に差し掛かり、虐待の影響が非行となって出現する傾向がある。

虐待を回避し、親から逃避するための家出や万引き、虐待の影響で身につけた攻撃性から傷害や器物損壊、不良仲間との一体感や親和感を求め薬物乱用、性的虐待を受けた子どもの性的非行など。

イラスト:問題行動


その他

生活習慣が身についていない、食行動の問題(異常な執着・過食)、自傷行為など。

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虐待から子どもを救うために!!

イラスト:虐待から子どもを救う

虐待から子どもを救うには、まわりの大人たちが、早く子どものサインに気付いてあげて、確実に専門機関につなげることが大切です。


「あれ?この子、様子がおかしいな・・・。」

虐待を受けている子どものサイン

イラスト:子どものサイン

  • 不自然な傷やアザがある。
  • 着衣や髪の毛がいつも汚れている。
  • 食事を与えられていない。
  • ひんぱんに怒鳴られ、ひどく泣いている。
  • 夜遅くまで一人で遊んでいる。  など

あなたのまわり、このような子どもはいませんか?

あなたは、このような悲しいおもいをしていませんか?



「虐待かもしれない?」と感じたら迷わず連絡(通告・通報)


「虐待を受けたと思われる子ども」がいたら・・・・・
ゼッタイに1人で抱え込まず、直ぐに児童相談所・市町村の窓口に連絡して下さい。

−児童相談所全国共通ダイヤル−

電話189番

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児童虐待の防止等に関する法律

イラスト:連絡

  • 発見者の連絡(通告)が義務付けられています。
  • 確証ではなく疑いで連絡(通告)します。
  • 連絡(通告)した人が特定されないように定められています。
  • 医師や公務員の「守秘義務」違反にはなりません。

[緊急]

  • 今、まさに虐待されているようだ。(著しい泣き声・怒鳴り声など)
  • 虐待を受けている。(SOS)
  • 虐待されて逃げてきた。
  • 虐待が怖くて家に帰れない。
  • 子どもを保護している。

イラスト:問題行動


などの場合は、「子ども安全110番」若しくは、最寄りの警察署にも連絡してください。

子ども安全110番(でんわ)

イラスト:男性警察官

県警察では、虐待を受けている子どもを早期発見・救出するため、児童虐待等子どもの安全にかかわる情報を受け付ける専用ダイヤルを設置しています。

電話  フリーダイヤル  0120(604)415 (まもろうよ よいこ) (24時間)
一般  045(651)0110 (8時30分〜17時15分)


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