警察職員「科学捜査研究所職員」の先輩からのメッセージ



採用年月日 平成25年4月1日 写真:科学捜査研究所職員1
現所属 科学捜査研究所・心理科
出身地 奈良県
出身校 神戸大学大学院
国際文化学研究科

科学捜査研究所職員を志望した動機

大学院では、認知心理学の研究をしていました。入学当初は、大学などに残って基礎研究を続ける道も考えていましたが、心理学の研究知見や実験手法を応用して社会に貢献できる心理専門職に魅力を感じるようになり、何かないかと探していたところ、科学捜査研究所に心理職があることを知り、志望しました。

仕事内容について

心理職の主な業務は、ポリグラフ検査です。ポリグラフとは複数の生理指標を同時に測定できる装置のことで、被検査者の生理反応から事件に関する認識(記憶)の有無を鑑定します。他の科の鑑定との一番の違いは、生身の人間を相手に鑑定するということです。十人十色という言葉を日々実感しています。

思い出に残る体験

職場内での窃盗事件で、従業員数名に対しポリグラフ検査を実施したとき、当初捜査側や被害者から疑われていた人とは別の人から反応が認められ、その後、その人が犯行を自供し、事件が解決したことがありました。物的証拠がない事件で、ポリグラフ検査が捜査の進展に貢献できることを実感した体験でした。

採用選考の勉強方法

心理学の教科書に載っているような、認知心理学や生理心理学などの基礎知識、心理統計や実験計画法の基本的な考え方が押さえられていればよいと思います。私は大学院生のときに、学部生を対象に講義をする機会があり、その準備のために復習していた内容が役立ちました。

余暇の過ごし方

家族とのんびり過ごしたり、近場に出かけたりすることが多いです。横浜は都会的な場所も自然が多い場所もたくさんあるので、遠出をしなくても楽しめます。

科学捜査研究所職員を希望している後輩へメッセージ

学問としての心理学の知識は、間接的には様々な場面に活かせますが、直接的に活かせる仕事となると限られてくると思います。科学捜査研究所の心理職は、そんな数少ない仕事のうちの一つです。これまで学んできたことの延長線上に、県民の安全・安心を守るという仕事があることを知り、進路の一つとして考えてもらえればと思います。


採用年月日 平成19年4月1日 写真:科学捜査研究所職員2
現所属 科学捜査研究所・法医科
出身地 神奈川県
出身校 昭和薬科大学・薬学部

 私は、科学捜査研究所法医科で血液型鑑定やDNA型鑑定といった生物科学職の仕事に従事しています。
 私たちは、犯罪現場に残された血液、唾液、精液、毛髪などの血液型やDNA型を検査、鑑定することにより、科学的な見地から犯罪捜査にかかわっています。勿論、「物」の検査や鑑定だけで事件が解決することはありません。第一線の警察官の聞き込み捜査や、現場での鑑識活動から得られた様々な証拠など、それらすべてが総合されて初めて事件解決につながるのです。その意味で私たちの仕事は、後方支援的な役割を持つものと考えています。ドラマなどでは、白衣をまとい華々しく活躍するイメージがありますが、実際は少し異なるのではないでしょうか。
 残念ながら、犯罪は毎日のように発生し、その犯罪を解決するために多くの鑑定が行われています。当然、鑑定結果には正確さが絶対条件として求められます。もし、その鑑定が誤ったものであるならば、事件解決が遠のくばかりか、冤罪を生み、警察に対する県民・国民の信頼をも失わせてしまう可能性があるからです。犯罪現場に残される資料は微量のため、やり直しが出来ないものもあります。そしてその鑑定結果は、人の人生を左右するものでもあり、間違いが許されるものではありません。そのため私たちには、県民・国民の信頼を失うことなく社会の安全・安心を守り続けていくため、日々研鑚を怠らず、技術・知識を向上させていく努力が求められます。分かっていたつもりではありましたが、鑑定業務には想像以上の重圧がありました。ですが、重圧が大きい分、本気になれる仕事だと感じていますし、社会の役に立てることに大きなやりがいを感じています。私自身、重圧を乗り越え、実績と経験を積み上げていくことで成長していけると信じ、先輩方の背中を追い、一人前の鑑定人を目指して奮闘している毎日です。
 生物科学職には医学部、獣医学部、薬学部、農学部など様々な分野の出身者がいます。もちろん法医学の知識は必要とされますが、私も現に薬学部出身ですので、法医学を専門に学んできたわけではありません。皆さんがこれから選ぶ進路は無限大に多岐にわたっていることと思いますが、あなたの知識・技術が神奈川県民の安全・安心を守るために活かせることを知ってください。あなたの進路の一つに科捜研があります。


写真:科学捜査研究所職員3 採用年月日 平成21年4月1日
現所属 科学捜査研究所・薬物科
出身地 千葉県
出身校 千葉大学・薬学部

 私の勤務する薬物科では、主な仕事として違法な薬物や乱用されている薬物などの分析を行っています。また同じ化学職でも他の科では、毒劇物の検査や火災等での油類の検査、自動車の塗膜や繊維片の検査などを行っており、その範囲は多岐にわたります。
 よって、職員は薬学出身者や工学・理学出身者など多種多様で、それぞれの専門性を生かし検査にあたっています。日々の業務の傍ら、よりよい検査法の開発や研究にも励み、学会等にも積極的に参加しています。
 科捜研は犯罪捜査の後方支援としての役割を期待されていますが、その中で科学的事実のみに基づき判断して、結果をだすことが求められています。自分の知識や経験を生かし検査を行い、結果として事件解決に貢献できることが魅力だと感じています。
 科捜研はどんな仕事をしているのか、大学で何を学んだら良いのか、様々な疑問を持っていると思います。もちろん化学の基礎知識は最低限必要ですが、仕事内容も多岐にわたるため、どの分野を学んでいたら良い、というわけではありません。
 研究分野としては法科学に属しますが、馴染みがない方がほとんどだと思います。科捜研の職員も入所してから法科学に携わる人がほとんどですが、研修を重ねることで技術や知識を身につけることが出来ます。
 皆さんが学んできた知識を、法科学の分野でも生かして欲しいです。事件解決と技術発展に、新しい力を期待しています。


採用年月日 昭和62年7月1日 写真:科学捜査研究所職員4
現所属 科学捜査研究所・物理科
出身地 東京都
出身校 中央大学・理工学部

 私は採用から現在まで神奈川県警察科学捜査研究所物理科で勤務しています。私の就活当時「警察」という組織にはどこか敷居が高いという印象を持っていました。また、科捜研という名前も知らず、何を求められているのかも皆目見当が付きませんでした。しかし、採用決定後に幹部の方から丁寧な説明と励ましをいただいて、安全・安心という目に見えないサービスを提供する行政機関であるということが理解でき、不安な気持ちが軽くなったことを覚えています。
 科捜研の物理科では、主に火災、爆発、作業事故等の事故原因を究明する鑑定業務及び鑑定手法に関連する研究を行っています。火災というと「消防」のイメージが強いと思いますが、刑法には放火罪、失火罪等が規定されており、その原因を究明することはとても重要です。火災の原因調査は鎮火後の火災現場へ臨場して、焼けて足場の悪くなった建物の中で、焼け崩れた家具や溶けて塊となった樹脂などを一つひとつ手作業で取り除きながら、原因に結び付く痕跡を探し出して行くという現場鑑定が基本です。夏は暑く、冬は手足がかじかむほど寒く、煤(すす)や灰にまみれる過酷な作業です。しかも証拠や痕跡は燃えて無くなってしまっていることもあります。
 実際の火災現場に立つと、昨日まで普通に生活が営まれていた家が、部屋が焼け崩れて無残な状態となっています。「泥棒は金目の物しか盗って行かないけれど、火事は何もかも全部持って行ってしまう。」という言葉が身にしみて実感させられます。火災等の事故に遭って悲しい思いをする県民を一人でも減らすことができる様に、研鑽を積み実力を蓄えながら現場を廻る日々を過ごしています。
 情報処理技術の発達により、パソコンでも実行可能な燃焼シミュレーションソフトなども開発されてきていますが、消火後の状態から発火場所や原因まで推定できるようなレベルに達しているものは無く、まだまだ経験と手作業に頼る時期が続くと思います。各種研修も充実しており、必要な知識と経験は後から付いてきます。あふれるやる気と体力があれば、必ず県民の役に立つことができます。あなたのやる気を安全・安心のためにぶつけてみませんか?

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